下半期の新聞・テレビでは幾度となく報じられたこの問題だが、流行語大賞にはノミネートすらされなかった。当事者たちは今年の終わりとともに風化されるのを願っているのかもしれないが、裏情通によれば、ホテルの偽装問題は食品だけには限らないという。ホテルのチャペルにいる外国人牧師もまた、そのほとんどが偽装なのだという。
「ホテルに限らず、結婚式場の牧師の半分以上は偽物の牧師です。高いお金を払った新郎・新婦の目の前で、神学校で神学を修めたわけでも、召命を受けたわけでもない普通の外国人が、“アーメン”とやっているわけです」(元ブライダル業界関係者)
結婚式が一生に一度の大行事であること考えれば、車海老がブラックタイガーだったよりはるかに悪質な偽装といえよう。では、ニセ牧師の正体は何者なのか?
「偽物といってもバレないよう、日本語がある程度堪能な外国人である必要があります。よくあるのは英語教師ですね。彼らが週末になればホテルのチャペルに出勤してきては、少し話した程度で1〜2万円のバイト代をもらっていくんですよ。英語と日本語で書かれた新人アルバイト牧師向けのマニュアルすら存在するそうですよ。私の知る限り、誰もが知っている超有名ホテルAも、横文字がならんだ外資系超高級ホテルBも、ニセ牧師です」
告発者の言葉が本当ならば、さすがに次は“誤表示”だったなんて言い訳は通じないだろう。(明大昭平)