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噂の深層 芸能記者の直撃取材の裏側

 「○○さん! ちょといいですか!?」

 有名人ならば一度は経験したことがあるだろう。街中で突然記者から声を掛けられる、俗に言う“直撃取材”。

 アポなしで取材を受ける彼らにとってはとんだ迷惑だろうが、有名人のテレビには映らない素の性格が垣間見られる貴重な機会でもある。

 いままでに直撃したタレントの数は100人以上という某週刊誌のベテラン芸能記者によれば「直撃取材を受けたタレントの反応は真っ二つに別れる」という。

 一つ目は、うつむいて記者の語りかけに完全無視を決め込み、足早にその場を逃げ去るタイプ。

 「これは駆け出しのタレントや政治家に一番多い行動です。要は突然のアドリブに戸惑っちゃってる現れです。テレビの世界では自分の発言も事前に台本が用意されてますからね。一躍時の人として大ブレイクしたタレントに直撃取材しにいってこの反応をされちゃうと、あれ、この人、作られた偶像なのかなって残念な気持ちになりますね」

 一方で、アポなしの突撃取材にも関わらず、5分だけねと時間を区切りつつも丁寧に答えてくれるタレントもいるという。

 「タモリやさんまなど、芸能界でも大物と言われる人ほど意外にも堂々と答えてくれることが多い。こっちも向こうの都合を無視して失礼を顧みずに取材にいっているという気持ちはあるんです。でも、仕事だからタダでは帰れない。そんな時、堂々と話してくれて最後にはオチまでつけてくれちゃうと、格の違いみたいなのを感じちゃいますね」

 ブレイクを夢見る若手タレントは、いまのうちから直撃取材の際のネタを考えておくべきなのかも。(明大昭平)

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