search
とじる
トップ > 芸能ネタ > 「闇営業」仲間割れ 吉本芸人「分裂危機」

「闇営業」仲間割れ 吉本芸人「分裂危機」

pic pic

提供:週刊実話

 「闇営業で謹慎処分を下した芸人らの処遇について、意見が真っ二つに分かれて、揉めに揉めているんです。強硬派と穏便派と言ってもいいかもしれません。ただ、この2派に一貫して共通しているのは、芸人らに対する愛情が根底にあることです」(放送作家)

 闇営業スキャンダルの処分をめぐって意見が対立している代表格は、穏便派の明石家さんま(64)と強硬派の『ダウンタウン』松本人志(55)だ。
「さんまは今回の無期限謹慎処分は一様に厳しすぎるとする立場です。“年内には復帰させてやりたい”と事あるごとに話しています。対する松本はさんまの意見に理解を示しながらも“ここで一度、世間にしっかりとした反省の態度を見せることがまず大事。復帰はそれから”が基本線。“身内に対し、甘いという認識を絶たないとダメ”という意見なんです」(事情通)

 さんまと松本の立場の違いは、吉本興業のみならず芸能界にも広まっている。こうした所属芸人らの動きを知ってか知らずか、同社は謹慎処分を下した所属芸人らが闇営業で受け取っていた金額の明細を公表した。

 『雨上がり決死隊』宮迫博之100万円、『ロンドンブーツ1号2号』田村亮50万円…、加えて宮迫、田村亮、HG(レイザーラモン)、福島善成(ガリットチュウ)、くまだまさし、パンチ浜崎(ザ・パンチ)、木村卓寛(天津)、ムーディ勝山、スリムクラブ…らについて、これまでに会社を通さない営業で取得した収入についての税務修正申告を終えたことを報告した。

 「芸人らの意思でNPO法人やオレオレ詐欺などに対する公益社団法人全国被害者支援ネットワークにギャラを寄付したことも明かしています」(同)

 吉本の迅速、いや世間体を気にしているかのような対応に改めて不満を募らせているのが所属芸人らだ。
「吉本が芸人ファーストではなく、会社の体面や存続を最優先しているかのように見えるからです。何か白々しいんです」(同)

 まず、吉本の対応に不満を漏らしているのが、穏健派のさんま。自身がMCを務めるラジオ『ヤングタウン土曜日』(MBS、6月29日)内で一発かましたのだ。今回の闇営業問題で契約解除された『カラテカ』入江慎也に対し「入江にはすごく世話になっているので、入江が“さんまさん、お願いします”って言うてたら、俺は絶対に行ってたよ」と語っている。

 「この発言に吉本内は蜂の巣をつついたような騒ぎになった。言うまでもないが、入江は闇営業の仲介役です。さんまは『入江からレア物のパーカーやトレーナーなどを手に入れてもらったことがある』と告白。そして『それがもし、その人ら(反社会的勢力)のルートなら、僕、謹慎します』と挑発し、暗に吉本の処遇に異議を唱えたんです」(関係者)

 さんまの声に同調したのが、今田耕司、『ナインティナイン』岡村隆史、『フットボールアワー』後藤輝基、博多大吉、藤井隆らだ。中でも、岡村は『オールナイトニッポン』(ニッポン放送、6月27日)で次のように明かし、若手芸人らから拍手喝采を浴びたという。

 〈ほんまのこと言うと、その直(ちょく)の営業ないと食べていかれへん芸人さんが、実はたくさんいるんです。だから正直なところ、詐欺集団のパーティーやイベントに行ったらあきませんけど〜略〜以前は吉本もなんとなく気がついてるけども、目、つむってる部分も昔はあった。特に若手の人やとか、ほんま食べられへん人はもうしゃあないなって〜〉

 「岡村の発言に宮迫や田村以外の若手芸人らは、涙を流したそうです。今田や後藤、大吉、藤井なども、処分軽減などを事あるごとに吉本スタッフらに訴えている。同時に、仲のよかった宮迫や田村の復帰をテレビ界関係者に直訴しているんです」(キー局編成マン)

 松本を中心とする強硬派は、木村祐一、千原ジュニア、ロンブー淳、小藪千豊、東野幸治らで既婚者が多いのが特徴だ。

 「徹頭徹尾、彼らが主張しているのは、ケジメをしっかりとつけることです。反社からギャラを貰っていたということは、イコール詐欺などで被害に遭った高齢者のお金である可能性が非常に高いわけです。芸人が売れたらいい暮らしができるというのは、一方で、このようなリスクと背中合わせというのが持論でもあるんです。あえて内輪にも厳しい態度を取ることが、今後の早期復活につながるという考えです」(同)

 松本ら強硬派も食えなかった若手芸人らに対しては、同情を禁じえないながらも、宮迫へは先の『ワイドナショー』で「あいつはクビでいいと思うんです」とあえて厳しい意見を吐露した。

 「東京に出て来ても、なかなか売れなかった宮迫がブレークしたのはダウンタウンの番組に出れたから。宮迫にとって松本は恩人であり、公私を共にすごす仲間でもあった。弟分の宮迫が嘘をついたことは本当にショックだった。スポンサーや視聴者の反発がある以上、謹慎程度では済まない。やはり、芸人は人気商売。宮迫クラスならそれなりの責任、禊が必要だとしているんです。木村も東野も千原も小藪も全く同じ考え。苦楽を共にしてきた仲間だからこそ、許せないんでしょう」(キー局制作関係者)

★吉本芸人の「大量離脱」

 吉本芸人を巻き込んだ闇営業騒動に乗じて、ライバル芸人の後釜狙いを画策する者も現れたという。
「そこが生き馬の目を抜くお笑い界です。理由はなんであれ、コケれば終わりです。今回、謹慎処分を受けた吉本芸人は40代の中堅が多かった。確かに、この世代がゴソッと抜ければ、燻っている同世代や若手にチャンスが回ってきますから」(前出・放送作家)

 ポスト宮迫の筆頭は『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)のヤラセ問題でミソがついてしまった宮川大輔だ。
「宮川の場合、全くの貰い事故です。資格として宮迫の仕事を継承するポジションに最も近い」(同)

 さらに、宮迫の座を虎視眈々と狙っているのが若手の『ミキ』や『霜降り明星』、『コロコロチキチキペッパーズ』、ひょっこりはんなど、お笑い第7世代と言われる若手芸人だという。
「宮迫世代の芸人層の壁はかなり厚い。今回のようなスキャンダルでも起こさない限り、なかなかチャンスは到来しないんです」(芸能プロ関係者)

 いずれにせよ、派閥争いや下克上状態に吉本に所属する芸人らは大混乱に陥っているという。
「さんまVS松本の派閥争いは根が深い。いずれ所属芸人らはどちにつくかの立場を鮮明にしなければならないと戦々恐々しているんです。双方の大御所にいい顔したいのが本音ですから…」(前出・事情通)

 吉本芸人をめぐる“負の連鎖”はまだまだ続きそうな勢い。次に想定されるのが、吉本芸人の大量離脱だという。
「そもそも、約6000人いる所属芸人らの多くが契約書を交わしていない。だからいつ辞めても自由という根拠にもなる。ギャラが物凄く安くても、吉本にいるメリットがあるのは仕事の機会が多いから。だが、闇営業問題でこのメリットも消滅しかねない。吉本に所属する理由がないんです」(前出・放送作家)

 吉本興業には分社化説も実しやかに囁かれている。
「会社の規模が大きくなりすぎた。もっと芸人らをこまめにケアするために会社の規模を小さくする案が出ている。まさに今回、派閥ができたような形で芸人らを分けるんです」(関係者)

 お笑い界の闇営業の落としどころはまだ見えない。

芸能ネタ→

 

特集

関連ニュース

ピックアップ

新着ニュース→

もっと見る→

芸能ネタ→

もっと見る→

注目タグ