レイ・ブラッドベリのサイエンスフィクション「トゥインビー・コンベクター」の影響を受けたのではないかと推察され、「トゥインビーの映画2001年−木星の死人を復活させよ」などと、科学者のアーノルド・トゥインビーにたびたび登場する事から、トゥインビー・タイルと呼ばれ、数々のウェブサイトがある。
作者も、意図も全くわかっていないが、最初にフィラデルフィアに現れ、数も130個と多いので作者はフィラデルフィア在住と思われている。2003年に死亡したソーシャルワーカーのジェームズ・モラスコの線が濃厚だが、彼の死後も新しいタイルが見つかっている。
マンハッタンだけでも50個あって、ミッドタウンに集中している。
このうち4か所を歩いたが全く見つからなかった。通りに詳しいであろう近くの屋台のオーナーやドアマン、警官にも聞いてみたが、トゥインビー・タイルの存在を誰1人として知らない。「ささやきの回廊」を知っている人はすぐに見つかったが、歩きくたびれ、怪訝な顔をされ、トゥインビー・タイル自体が都市伝説なのではないかと思われたほど。
恐らく車道にあると思われるので探すのは困難。
その代り、市立図書館前の41丁目の「Library Way」にある24枚の飾り版をじっくり見る機会を得た。こうした飾り版は市内の随所にあるのでたまには下を向いて歩くのもいいかもしれない。
もしかしたらひょっこりトゥインビー・タイルが見つかるかもしれない。
(セリー真坂)
Toynbee tiles
http://en.wikipedia.org/wiki/Toynbee_tiles