銀色の帯でくるんだ木の義足と品行方正で知られた彼は、生涯の最後の25年を現在のロウアーイーストサイドのバワリー地区で過ごしたので、彼の名前にちなんだ高校やビルや広場は数多い。
彼は10丁目と2番街にあるセント・ピーターズ・チャーチが建つ前のオリジナルの教会の建設に尽力したせいか、この教会では1672年の死後、彼の「ゴースト」が出るようになったというたくさんの報告がある。
教会の参列者やビジターやスタッフは何年もの間、まごう事なき木の義足の足音がホールや信者席にこだまするのを聞いているし、通りから教会の窓に不思議な影が現れたり、時として突然鐘が鳴り響いたりするという。
この教会には自由に出入りできるし、鐘も見る事ができる。
彼のゴーストストーリーはニューヨークの不朽の亡霊として現在も語りつがれている。
(セリー真坂)