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「有料のトイレを設置すべきでは」果てしなく続く「スラムダンク」聖地問題

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江ノ電の公式Xより

10月1日、神奈川県鎌倉市で行われたある対策が話題になっている。現在、中国では「国慶節」という大型連休に突入し多くの中国人観光客が鎌倉へやってきているという。彼らの目的は人気アニメ「スラムダンク」の聖地である江ノ島電鉄・鎌倉高校前駅近くの踏切で記念撮影することであり、大仏や鶴岡八幡宮などの観光名所そっちのけで踏切に集まる、という奇妙な現象が続いている。

この踏切は「スラムダンク」のオープニングにワンシーンだけ登場するだけだが、放送当時と変わらぬ景観を保ち続けている事もあり人気が高く、国内外問わず「あの踏切をひと目見たい」という理由で訪れている人が急増しているという。

だが、人気スポットだけにトラブルも相次いでおり「観光客が道路をふさいでしまう」「トイレがないため他の建物に侵入する」「大騒ぎする」などの苦情が相次いでおり、最近では車との接触事故も発生、ついには引っ越ししてしまう住民まで出ているようだ。鎌倉市は国慶節に合わせて踏切付近に警備員を多数配置。さらには事故が発生しないようフォトスポットの設置などの対策を行っている。

だがその一方、「根本的な対策にならないのではないか」とする声も多い。「スラムダンク」のファンは現地を写真に収めたい訳ではなく、自分がアニメの登場人物になり切って、撮影することが目的なのである。

駅の踏切前はそもそもが観光地ではない市道であるためトイレがなかったり、長時間に渡る座り込みなどの被害が多数報告されており「いっその事、観光地化してしまった方が良いのでは」「有料のトイレを設置すべきではないか」といった声も多い。

実際、一部の人気アニメの舞台となった「聖地」では、訪れるファンのために交流スペースを開放したり、トイレの提供を行っている個人も少なくはないが、場所が住宅街であり、特定の個人が管理している場所ではないため難しいようである。

今後も増加が予想される鎌倉高校前駅への聖地巡礼。果たして解決の糸口は見つけられるか。

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