昨年のドラフトで4球団から1位指名を受け、抽選の末に広島に入団した高卒内野手の小園。迎えたシーズンでは一軍で「58試合・打率.213・4本塁打・16打点」といった成績をマークするなど、ルーキーイヤーながら確かな足跡を残した。
しかし、そのシーズンについて小園は「『まだまだ自分のレベルは低いかな』と思いましたし、結果を残し続けるというのは本当に難しいと思いました」と自身の打撃面、そしてエラーを9個記録してしまった守備面について厳しく評価。
中でも、正面に転がってきた平凡なゴロをトンネルし、これをきっかけに3点を奪われた6月22日、オリックス戦のエラーは特に印象に残っているとし、「その一勝(一球)というのが本当に命取りで。一勝、一球には重みを感じました」と振り返った。
今月2〜20日に行われていたチームの秋季キャンプでは、足の動かし方を強く意識しながら守備練習に励んだという小園。「きついです。正直きついです」としながらも、「『自分のこれからのため』と自分に言い聞かせてずっとやっています」、「(来シーズンは)レギュラーを取れるように頑張っていきたいと思います」と来シーズンの抱負を力強く語っていた。
今回の放送を受け、ネット上の広島ファンからは「高卒ルーキーなのに感心した、これは大物になるぞ」、「厳しい自己評価だな、ファンの目線だと全然合格点なのに」、「そういえばこのオリックス戦後はベンチ裏で泣いてたって記事も出てたな」、「あの時流した涙を無駄にはしないでくれ」といった反応が多数。
同時に、「菊池の後釜になれるよう頑張って」、「菊池の穴を小園が埋めてくれたらチームにとっても相当なメリットになる」、「二塁が守れるならレギュラーとれそう」と、今オフポスティングでのメジャー挑戦を表明したチームの正二塁手・菊池涼介を引き合いに出したコメントも複数寄せられた。
先月宮崎で行われたフェニックスリーグの試合で、野球人生で初めて二塁手として先発出場したことが報じられている小園。菊池がメジャーに移籍し正二塁手が不在となれば、来シーズンは大きなチャンスが到来するかもしれない。
文 / 柴田雅人