オリックス8勝5敗 観衆27,167人
前日に日本ハムを相手に11得点をあげたオリックス打線の勢いがこの日も止まらず。“ハンカチ王子”斎藤佑樹に襲いかかった。
初回に先頭、駿太の右線への二塁打、ロメロの右前適時打で1点を先制すると、2回は斎藤佑の悪送球と駿太の右線2点三塁打で3点を追加する。3回も猛牛打線は緩まず、T-岡田の右前適時打、駿太のこの日3安打目となる中越え2点三塁打でさらに3点を追加。4回はロメロのバックスクリーン直撃の16号ソロ本塁打で8点目を挙げて、日本ハムは万事休す。
投げてはオリックス先発の西勇輝が初回から飛ばす快投を見せ、8回を129球、被安打5、奪三振7、与四球1、失点1の内容で日ハム打線を力でねじ伏せた。最終回は登板間隔が空いている赤間が無失点に抑えた。西は4勝(4敗)。13安打のオリックスは3連勝。
■福良淳一監督のコメント
「(先取点が取れたのは)大きいですね。きのうも今日も駿太が出てくれたのが大きいですね。チャンスメイクで打ってますから。1、2番の出塁率が悪いかなというのはあったんですけどね」
ーー駿太を抜擢したのは好調だから?
「そうですね。このところ状態がいいので、駿太を1番で(起用した)。2塁打、3塁打を打てるというのは)大きいですね。ランナー置いたところでタイムリー出たし、駿太は良かったんじゃないですか。
ーーちょっと点を分けてほしいところですよね?(笑)
「そんな贅沢は言わないです(笑)。毎回打ってほしいですから」
ーーこれまで序盤に援護点がなかったが…
「そうですね。そこが大きいですね。(吉田)正尚とロメロ(の存在)が大きいんじゃないですかね。(ピッチャーが)全然違うと思うんですよ。今までは窮屈だなというのはあったんですけど、こうやって点数が入ると大胆に行けるし」
ーー今日の西のピッチングは本来の姿?
「今日は初回から力が入ってて良かったんじゃないですか」
ーー前回の登板のあと監督からアドバイスはされましたか?
「話はしました」
ーーその効果は出た?
「今日は出たんじゃないですかね」
ーー若月のバッティングの状態が上がって来たが
「1日1本打ってくれたらいいです(笑)。守りのほうでしっかりやってくれれば…」
ーーやれてますね?
「はい。やれてます。ありがとうございました」
■三塁打2本を含む3安打4打点の大活躍、駿太のコメント
ーー初回から絶好調だったが?
「初回からいけましたね。三塁打を2本も打つことは全然意識してなかったんですけど、1打席目に二塁打を打ったとき、三塁打行けたなと思ったので、ちょうど同じような打球が2打席目に飛んでくれたので、走りました。まあ疲れました」
ーー昨日の打席も良かったが?
「そうですね。あまり強引に行かないように意識してますけど、昨日と今日は自分の中でバランスがいい感じだなって練習もできてたので、それがこうやって結果に出てくれて良かったです」
ーーヒーローインタビューで「打たないと試合に出られない」と発言していたが?
「誰もがわかってると思うんですけど、このチームは打たないと試合に出られない。強力なバッターがいっぱいいるので、守備でアピールするよりも、やっぱり打たないと打線に入れてもらえないと感じてます。今日は出来過ぎですけど、こういう日を毎日、毎日ですね。良くない日はダメという感じなので、毎日試合に出るためには毎日打たないと試合に出られないという危機感というか。そういう気持ちはあります」
ーー1番に定着したい気持ちは?
「今は打順にこだわりはないです。打順より試合に出たい気持ちのほうが強い。でも1番にずっといれたら自分の調子もいいということだろうし、打順にはこだわらずに、今日みたいにしっかりとチャンスを掴みとりたいなと思います」
ーー今年は昨年に比べてレベルアップしているように見えるが?
「まだシーズンも半分終わっただけなんですけど、例年に比べたら手応えもありますし、しっかり自分のスイングができる打席が多くなってるので、そこがいい結果に繋がっていると思います。そこは変えずに1年間やっていきたいですね」
ーー今日一番手応えがあったのは?
第3打席ですね。変化球かツーシームかわからないですけど、泳いで前で捌いて外野の頭を越えることができました。悪いときはあれを引っかけてファウルになっちゃうので、あれが理想というか、ああいうのができたら、もっとバッティングの幅が広がると思います」
ーー最後のセカンドゴロになった打席も悪くなかった?
そうですね。あれは結果的にセカンドゴロになりましたけど、まったく引っ張る気はなくて、そこが今調子がいいというか、しっかり反応できてます」
ーー三塁打が今日の2本を加えて5本になり、楽天の岡島、西武の源田と並んでリーグトップになりましたが?
「ウソでしょ?(ホントです)マジすか!いいっすね(笑)。そこはまた抜かされると思うので、あまり気にならないですけど、三塁打が一番野球やってんなって気がするので、三塁打いっぱい打てるようにこれからも頑張っていきます。
ーーTシャツにもなった『駿太秋冬絶好調!』を言うことに抵抗はなくなった?
「はい。ファンのみなさんが凄く受け入れてくれてるので、今日も言いやすかったです」
■先発、8回、129球、被安打5、奪三振7、与四球1、失点1の好投で今季4勝目、西勇輝のコメント
「前回の登板(7.4対ソフトバンク、ヤフオクD 8回、144球、失点4で敗戦投手)があったので。序盤から飛ばして行くと、それが何イニングまでかはわからないですけど、一人ひとりと考えた中で、結果的に8イニングまで行ったのかなと。調子自体は前回の疲れもちょっとはあったんですけど、何とか打線のおかげで、たくさん点を取ってくれたので、点を取ってもらったら自分の気持ちに隙ができてしまうので、隙を作らずに最少失点で通り抜けて、後はたくさん0を並べることができたので、自分的には今日のピッチングに満足してます。あとは試合で投げている中で、細かいコントロールとか、駆け引きだったりという部分で、もうちょっと研究しながら、(今日で)前半戦(の登板が)終わったので、後半戦はもう一つ上のレベルへ行けるように考えながら、尚且つ大胆に自分の投球ができたらいいなと思います。今日はバッターのおかげです」
■1回、2死3塁からレフトへ先制適時打 ステフェン・ロメロのコメント
「ボール球のフォークの振ってしまったから、高めに目付けをしたんだけどね。低めのフォークをうまく拾えたと思う。なんとかランナーを返せてよかったよ!」
■3回、1死2塁からライトへの適時打 T-岡田のコメント
「チャンスでしたし、なんとかランナーをかえしたいと思っていましたので、タイムリーになってくれてよかったです!」
取材・写真・文 / どら増田(オリックス番ライター)
※写真・左からバファローベル、駿太、西勇輝、バファローブル