近年は脇役に回ることが多かったが、7月期の連続ドラマ「あすなろ三三七拍子」(フジテレビ/火曜日午後9時〜)で、1999年1月期の「リング〜最終章〜」(フジ)以来、実に15年半ぶりに民放地上波の連ドラの主演を務めている。
「あすなろ三三七拍子」はエール物産で総務課長を務めていた50歳のサラリーマン・藤巻大介(柳葉)が、衰退をたどり存続に危機にある翌檜(あすなろ)大学応援団を立て直すため、会社から出向となり、奮闘する姿を描いている。
ヒロイン役は剛力彩芽で、他の共演は風間俊介、菊池桃子、西田敏行、反町隆史、NHK朝ドラ「ごちそうさん」でブレイクした高畑充希らで、なかなかの豪華メンバーだ。
ドラマは初回(7月15日)視聴率(数字は以下、すべて関東地区)7.7%でスタート。第2話(同22日)では5.1%と急落。第3話(同29日)は5.3%で、第4話(8月5日)では4.1%まで落ち込んだ。以降、第5話(同12日)=5.0%、第6話(同19日)=5.0%と推移していたが、第7話(同26日)では3.6%まで下がってしまった。
今クールの民放地上波のプライム帯の連ドラで、3.6%は最低視聴率だ。低視聴率といえば、13年10月期の「夫のカノジョ」(TBS/川口春奈主演)が第5話で3.0%を記録した。これは、今世紀以降に民放地上波(テレビ東京を除く)のプライム帯で放送された連ドラでは最低となったが、この調子でいくと、「あすなろ〜」は、その記録を更新しかねない状況だ。
8月26日午後9時台の他局は、NHK「ニュースウオッチ9」=10.0%、日本テレビ「幸せ!ボンビーガール!真夏の!2時間SP」=13.1%、TBS「ナイナイのお見合い大作戦!」=11.1%、テレビ朝日「ロンドンハーツ」=11.7%、テレビ東京「開運!なんでも鑑定団」=11.8%だった。
極端に高い視聴率を挙げた裏番組はなかったが、日テレ、TBSがスペシャル版で通常週より高い数字を稼いだことが、「あすなろ三三七拍子」の低視聴率にもつながったようだ。
次週、持ち直さなければ、屈辱の“打ち切り”も現実味を帯びてくる。柳葉としては、なんとしても、それだけは回避したいところだろう。
(坂本太郎)