今夏は特にお客さんが多そうなのがわかるが、飲んで安心、健康によい、というものなのだろうか。
まず、150円均一という低い値段設定のフレッシュジュースはどうか。
新宿某店だが、ありえない。大行列である。
「うちはドライフルーツ屋なので、例えば《巨峰とカシス》という商品は、国内の業者から仕入れた巨峰のソース+ドライフルーツ状の輸入カシスをお湯で戻したものを使用しています。果実をくだいたものはあまりないですね」(担当者)
ということだった。程よくキーンと冷たくて、カシス感もざくざく感じられ、とてもうまい。カシスは目にもいいだろうし、商品として当たり、である。
次に、高額商品だ。
新宿の某デパート地下のジューススタンドでは、ハスカップ600円、すいか500円等と若干たじろぐが、北海道の牧場で野菜の有機栽培をやっている業者なので期待感も大きい。
「夏みかんジュースは、国産の夏みかんをシトラスジューサーを回してれもんのように絞った100%果汁だけのジュースです。すいかも、国内産すいかを砕いた100%果汁です。ハスカップも国産、水分が無いので水とはちみつをミキサーに加えています」(担当者)
水分があれば、すべて100%国産果汁が楽しめるのだ。
ほかにも、現在こういった高めの値付けの業者が多いが、買い、のワンコイン商品ではないか。
ちなみに、200〜350円くらいのチェーン店では、生絞りジュースと銘打っている商品を特に分けてメニューにしている業者も多い。その場合300円程度が相場で、果実その場生絞りのフレッシュジュースが楽しめる。
なかなか気をつけて凝視することもないジューススタンドの光景だが、意外に手軽においしい果実を飲み干せるようだ。