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西田隆維の映画今昔物語 第24幕『この森で、天使はバスを降りた』

 <今日のテーマ>キャラの出し方による注目度

 日本では1998年リリースのアメリカ映画です。この作品の内容自体は凄く分かりやすかったのですが…。何でこうなるの? と時間的(116分)にもう少し長めのストーリーでもよかったのではないかというほどの淡々とした展開で話は進み、あっさりしたラストシーンでした。
 物語は刑期を終え刑務所を出所した女性パーシーは、メイン州にある小さな村ギリアドで人生の再出発を始めました。その村にある「スピットファイアグリル」という軽食屋で住み込みで働きました。その店のオーナーは高齢ではあるが元気な女性ハナです。ここから女性2人の共同生活がスタートします。
 パーシーというよそ者が小さな村に来たことでこれまで住んでいた人たちが敏感になるのは当然のことです。そして見知らぬパーシーの出現により村は彼女の過去についての噂話で持ちきりとなります。
 そんなある日ハナが不慮の事故でケガをして入院することになります。店の切り盛りをパーシーに任せます。しかし、パーシーは料理が下手で店の切り盛りができず、ハナの甥であるネイハムの妻シェルビーが手伝うことになりました…。
 この物語はこの辺りから加速していきます。ある事件をきっかけにパーシーはシェルビーに自らの罪を話します。パーシーとシェルビー、そしてハナの信頼関係は徐々に深まっていきますが、ここから絡んでくるのが今回ポイントとなる人物、甥のネイハムです。

 この人物の登場により物語にスパイスがきき、エンディングまで一気に加速していきます。実にわかりやすくインパクトのあるキャラクターでした。そういう意味でもラストはなんでこうなるの? という物足りなさを感じました。
 だから、もう少し長くネイハムという人物の感情を観たかったし、それを描いてくれたらよかったのにというのが素直な感想です。

<作品プロフィール>
監督/リー・デイヴィット・ズロートフ
出演/アリソン・エリオット エレン・バースティン マーシャ・ゲイ・ハーデン ウィル・パットン

<プロフィール>
 西田隆維【にしだ たかゆき】1977年4月26日生 180センチ 60.5キロ
 陸上超距離選手として駒澤大→エスビー食品→JALグランドサービスで活躍。駒大時代は4年連続「箱根駅伝」に出場、4年時の00年には9区で区間新を樹立。駒大初優勝に大きく貢献する。01年、別府大分毎日マラソンで優勝、同年開催された『エドモントン世界陸上』日本代表に選出される(結果は9位)。
 09年2月、現役を引退、俳優に転向する。10年5月、舞台『夢二』(もじろう役)でデビュー。ランニングチーム『Air Run Tokyo』のコーチも務めている。

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