第3話は、「碓氷薫(広末涼子)殺害事件」と「十億円強奪事件」が死亡した理事官・本城諭(篠井英介)の犯行という幕引きを警察上層部が行おうとするも、清春(賀来賢人)は強い違和感を抱き、南武(北村一輝)の指示で旧碓氷班が独自に捜査することになるというストーリー。さらに、十億円強奪事件の実行犯の1人・風間と公安のエース・才門(井浦新)との間に奇妙な接点を見つけ――という展開となった。
今年1月クールの同枠のドラマ『3年A組-今から皆さんは、人質です-』(日本テレビ系)と同じ世界線で描かれている本作。『3年A組』は最終回で15.4%という高視聴率を記録するなど話題になったが、本作はいまいち数字が振るわず。視聴者からの不信感も高まっているという。
「本作も、『3年A組』のように様々な事情が重なり合い、最後の最後まで誰が黒幕か、どのような意図があるのか視聴者が考察していくという作りになっていますが、“警察上層部”“公安”といった刑事ドラマにありがちの、汚い大人が事件を隠蔽しているという設定にも関わらず、捜査会議中になぜか刑事全員での乱闘が始まったり、毎話のように清春と刑事の誰かがバトルするというリアリティのなさすぎる展開が批判を呼んでいるようです。第3話でも、清春が才門と格闘していましたが、簡単に銃を使用している描写もあり、視聴者からは『またドタバタわめきアクション?』『こんなに銃使いまくったら通報されるでしょ、普通…』といった呆れ声が多く聞かれています」(ドラマライター)
このため、キャストには同情の声も聞かれているという。
「脇役を務めているのは、井浦新、北村一輝、夏帆、杉本哲太などいずれも実力派と呼ばれる俳優たち。ツッコミどころが多く、いまいち演技力が生かされていないこともあり、『黒歴史になりそう』『キャスティングされたこと自体が気の毒』といった声も。また、『3年A組』と同じ世界で描かれているという設定も、作品に出てくる半グレ集団がフェイク動画づくりが上手いという点しか活かされておらず、『半グレが動画作るの上手いってだけで違和感あるのに、これで視聴者が感動するとでも思ってるのか?』『話題性狙いってだけでしょ』という冷たい声も集まっています」(同)
今度も波紋を呼びそうな『ニッポンノワール』。ここから逆転することはあるのだろうか――。