18時30分に試合が開始されたこの一戦は、巨人・メルセデス、ソフトバンク・高橋礼の両先発がどちらも6回まで無失点とテンポよく好投。ただ、それでも本来の放送時間には到底収まらなかった。
このため、TBSは放送時間を延長し、試合終了まで同戦の放送を継続。ただ、その影響により、後番組のドラマでこの日が初回放送だった『グランメゾン東京』(同局系/日曜21時〜)が50分遅れでのスタートになってしまった。
本来の放送時間に合わせて動いていたファンからは、「野球で延長になったせいでリアルタイムで見れなくなった」、「録画予約してたのに野球のせいでうまくできてなかった、延長するなら最初から言ってほしかった」、「せっかくの初回放送なのに...これだから野球は嫌いなんだ!」といったブーイングが噴出。
ただ、一夜明けた21日には「放送時間が繰り下がってくれて助かった」、「野球中継の延長むしろ良かった説ない?」、「怒ってる人多かったけど、結果的には遅れが功を奏した形だよね」と、一転して放送時間の遅れを喜ぶファンが続出している。
「本来は21時にスタートする予定だった『グランメゾン東京』ですが、この時間帯は『ラクビーワールドカップ2019準々決勝・日本対南アフリカ』(NHK総合/19時10分〜21時50分)真っただ中ということで、視聴率低迷を予想する報道もありました。ただ、日本シリーズの放送時間延長によりドラマ開始が50分繰り下がったことで、ラグビー日本戦とのバッティングを回避。この影響もあってか、各メディアの報道によると初回放送は12.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と2ケタ視聴率を記録したとのことです」(ドラマライター)
平均視聴率41.6%と、今年放送された全番組の中でトップの数字をたたき出したと報じられているラグビー日本戦。放送時間の遅延に対し手のひらを返したドラマファンが多いのは、この“お化け番組”を回避できたという点が大きな理由となっているようだ。
なお、今回の開始遅延では他局ドラマの『ニッポンノワール』(日本テレビ系/日曜22時30分〜)の第2話と一部時間が被る事態も起きたが、こちらは6.5%だったため5.9ポイント差をつけての圧勝。『ニッポンノワール』は先週から1.3ポイント減となったが、もしかしたら同ドラマの視聴者を一部引き込むことにも成功したのかもしれない。