本作はキリエ氏による同名漫画が原作で、人の死を予知する能力を持つ救急救命士の花巻みこと(福士)と、余命一年の義姉・沙羅(菜々緒)のラブストーリーとなっている。みことの義兄の廉を桐谷健太、高校生の義弟の藍を横浜流星が演じている。
放送前から原作とドラマキャストのイメージの違いがささやかれていた本作は、第1話の放送後も「福士蒼汰の棒読みが気になりすぎて集中できない」「菜々緒の清楚っぽい演技に違和感」という声が挙がっていた。
一方で、藍が振る舞う料理に注目し、「飯テロドラマ」の観点で視聴する人もいるようだ。学校でいじめを受けている藍は、料理を心のよりどころにしており、花巻家の食事はすべて彼がまかなっている。第1話では沙羅の誕生日を祝うために、ホイップたっぷりのバースデーケーキ、第2話ではレンコンのきんぴらや、料理のイロハを伝授してくれた老婦人・和江(松金よね子)直伝の教わったサバの味噌煮が登場した。
第3話では肉じゃがと焼き魚、さらに手作り餃子が登場し、視聴者からは「福士や菜々緒の演技に関してはう〜んって感じだけど、藍くんの作る飯テロ料理は毎回楽しみ!」「藍くんが餃子作ってたから、翌日の晩御飯は餃子する!毎度のことながら、献立の参考になるわ〜」「藍くんのレシピ本出してほしい!」との声が挙がっている。
「本作は今期ドラマの『孤独のグルメ』(テレビ東京系)や『新米姉妹のふたりごはん』(テレビ東京系)ほど、料理にフォーカスした内容ではないものの、花巻家が藍の手作り料理を食べながら家族との時間を穏やかに過ごすという、和やかなシーンが好評です。放送当初から現在も、メインキャストの福士や菜々緒の演技に対する不満の声はありますが、藍の作る家庭料理に対しては『おいしそう!』『真似したい』と毎回大きな反響があります。
また、本作は人間の生と死を描いたドラマでもあります。第2話で登場した和江の『食べなきゃ生きていけない、生きてなきゃ食べられない』というセリフがあり、視聴者からは『このドラマは、食を通して“生”のあり方を表現しているんだと思う』『大切な人とこうして一緒に食事できるのって、すごく贅沢なことだよね。生きている今の時間を大切にしたい』という声も挙がっています。食に込められたメッセージ性も、本作に深みを与えている要素と言えるでしょう」(ドラマライター)
第3話では大雨の中、沙羅がみことに告白するシーンが大きな反響を呼んだ。果たして、今後の二人の関係はどのように発展するのだろうか。藍の料理も併せて注目したい。