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甲子園決勝で田中マー君と投げ合った元球児が、またもひったくりで逮捕される

 大阪府警捜査3課は7月10日、路上で女性からバッグをひったくったとして、窃盗の疑いで、無職・本田拓人容疑者(23=京都府八幡市男山金振)を逮捕したと発表した。

 逮捕容疑は、6月15日正午過ぎ、大阪府大東市北条の市道で、自転車で帰宅中の無職女性(67)の後方からバイクで近づき、前かごから現金約2万5000円が入ったかばんを、ひったくったとしている。

 本田容疑者は「生活費がなかった」と容疑を認めており、「他にも数件やった」と話していることから、裏付けを進める。

 防犯カメラの映像などから本田容疑者が浮上し、府警は今月1日、窃盗容疑で指名手配。9日夜、静岡県内にいた本田容疑者を同県警裾野署員が見つけ、逮捕した。

 11年5月にも、本田容疑者はひったくりを繰り返したとして、大阪府警枚方署に逮捕されており、これが2度目の逮捕。

 本田容疑者は京都外大西高1年だった05年夏の甲子園に出場し、決勝戦まで進出。決勝では、駒大苫小牧の田中将大投手(現・楽天)と投げ合って、3-5で惜しくも敗れ、準優勝に終わっているが、プロのスカウトも注目する投手だった。10年ドラフト1位で中日に入団した大野雄大投手は、同校での先輩にあたる。

 その後、故障もあって、プロには進めず、近畿大学に進学したが退学。09年には関西独立リーグの明石レッドソルジャーズに入団。しかし、同チームが経営難で休部となり、アルバイト生活を続けていたが、カネに困って、前回の犯行に至っていた。さすがに、2度目の逮捕となると、もう言い訳もできない。
(蔵元英二)

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