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書評「ニッポン鉄道遺産 列車に栓抜きがあった頃」斉木実・米屋浩二著、交通新聞社

 リニアモーターカーの実用化が検討されているが、「新しい」「速い」だけが鉄道の魅力ではないはず。明治時代以来、国家の近代化とともに発展してきたなかで、記憶から忘れられそうな「鉄道遺産」を取り上げたのが本書だ。

 「0系新幹線」「開く窓」「駅弁の立ち売り」など、もう見ることができないものや、見られる場所が限定されるものを紹介。学校の教科書には載らなくとも、後世まで語り継いでほしい時代の遺産を集めた。

 うれしいのが著者が2人ともカメラマンのため、懐かしい写真がふんだんに盛り込まれているところ。名称を聞いただけではピンとこない“非鉄道ヲタク”でも楽しめる。
 古き良き鉄道時代の貴重な資料となることは間違いない。昔の記憶が鮮明によみがえり、熱いものがこみ上げてくる人もいるはずだ。(税別800円)

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