今年はスマックダウン女子王者として『レッスルマニア35』への出場を狙う日本人女子スーパースターのアスカ。『レッスルマニア35』のメインイベントで、ベッキー・リンチとともにロウ女子王者のロンダ・ラウジーに挑戦する“女王”シャーロット・フレアーを相手に防衛戦に挑んだ。
シャーロットは昨年の『レッスルマニア34』でアスカの連勝記録を止めた因縁の相手。アスカはその後もシャーロットから直接勝利を収めていないだけに王者としては負けられないところ。一方のシャーロットも世紀の一戦を前に負けるわけにはいかない。アスカはヒップアタックからスープレックス、さらにスライディング・ニーと怒涛の攻撃を見せた他、三角締めやアスカロックでシャーロットを追い詰めたが、最後はシャーロットにフィギュアエイトを決められると無念のタップアウト。アスカが『レッスルマニア35』を前にまさかの王座陥落。シャーロットが新王者となった。
アスカは試合後のインタビューで「負けてしまいました。せやけど、止まってられへん。進むしかない」と大阪弁で前向きにコメントしたが、今回の敗戦は痛い。『レッスルマニア35』まで2週間を切っており、王者としての出場どころか同大会への出場も微妙な状況に追い込まれた。逆にシャーロットが新スマックダウン女子王者となったことで、『レッスルマニア35』のメインで行われるトリプルスレットはロウとスマックダウン両ブランドの女子王者が激突することに。『レッスルマニア』史上初の女子によるメインイベントに華を添える形となった。『レッスルマニア35』終了後、アスカも含めた女子戦線はブランドの枠を超えた再編が繰り広げられる可能性もあるだろう。
なお、今大会で中邑真輔は『レッスルマニア35』前、最後のWWE王座挑戦権を獲得するチャンスを与えられたが、それを逃している。
文 / どら増田
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