冒頭にみのは、「私のことで、大変世間をお騒がせして、大変申し訳ございません」と30秒近く頭を下げて謝罪。続いて、「私の気持ちの中で、なんでこんなことが起きたのか、なかなか整理がつきませんでした。30過ぎた、家庭を持った、仕事を持った社会人となったわが子を、なんで…という気持ちが大変、強かった」と語るも、「何かが間違っていたのかな…、不完全な形で世の中に送り出してしまったのか…。だとしたら父親としての責任があるなと、思い至りました。親子の縁は切れない。間違いなく、わが子。どこかが狂って、社会に送り出した。その責任は、父親である私にあります。申し訳ありません」と、再び頭を下げた。
さらに、「私はやはり、しゃべるという世界を、これからも命がけで追求していきたいと思います。一体、自分がどこまで立ち直れるのか、どこまで強い男なのか、挑戦してみたいと思います。これから、新たな場を与えられるのか、分かりません。与えられないかもしれない。もし、場を与えられたら、私は、さらに自分を磨いてみたい。さらに自分を突き詰めてみたい。そう思いました」と今後について語った。
「みのもんたの朝ズバッ!」を降板については、自身の“報道への憧れ”も口にした。「報道系の番組は、私の憧れでもあります。『朝ズバ』は年金の問題にも、汚染の問題にも真剣に取り組む番組です。こういう番組ができるということに私は誇りと喜びを感じておりました。久米宏くんの番組や古舘(伊知郎)くんの『報道ステーション』みたいに、昔、私が若いころ憧れたジャーナリストという言葉に、もしも僕もその一員になれるんじゃないかという喜びを感じた。それをまっこうから否定しなきゃならないような、今度の事件で降りるしかないと感じた。悔しいです」との思いを述べた。ただ、報道陣から、将来的に、報道番組の出演依頼が届いたら出演の意向があるかと聞かれると、「あります」と意気込みを見せた。今後については、一部報道で、完全引退との憶測も呼んでいたいが、文化放送「みのもんたのウィークエンドをつかまえろ」と日本テレビのバラエティー「秘密のケンミンSHOW」への出演は継続する。
また、「みのもんたの朝ズバッ!」の8月30日の放送で、吉田明世アナウンサーに対しセクハラをしているかのような映像が流れた疑惑については、「あのお嬢さん(吉田アナ)は本当によくとちるお嬢さん。とちるたびに背中や肩をたたいたりしていた。あの一件の時、私は腰をたたいたつもりでした。私はセクハラをするつもりも何もありません。ですから彼女にきいてもらったほうがいいと思います」と否定した。
会見の最後で、「親の立場から息子さんに一言」と言われたみのは、「バカ野郎!」と声を荒らげた。