「タイトルは『小室哲哉 4年間の空白』で、かなり赤裸々なノンフィクション自伝に仕上がる予定だった。9月にの発売が予定され、初版は異例の10万部、出版社も決定していたが、突然お蔵入りになった」(出版関係者)
小室容疑者は全盛期の96年に1冊目の自伝「小室哲哉 真相の美意識」(講談社)を発売したが、2冊目の自伝では自ら味わった“ドン底”を描こうとしていたという。
「『告白』、『生と死』、『明暗』、『今、貧乏ですが何か?』などかなり意味深な見出しで各項目がつづられていたそうです。特に『今、貧乏ですが何か?』の章には全盛期に比べていかに金がないのかが詳細に語られていたらしい。さすがに、音楽著作権売買にまでは触れられてなかったようですが」(同)
今となっては、小室容疑者がなんとか金欠を解消するための自伝出版であったことが推測できるが、自伝出版を決めるまでにはどんな経緯があったのか?
「今年の春ごろに小室容疑者の意向を受けた事務所スタッフが何人かの出版プロデューサーと会って話をしたそうです。ところが、最初のタイトルは『小室哲哉 ゼロからのスタート』という平凡なもので、どこも相手にせず“たらい回し”されとか。ある出版プロデューサーにタイトルの変更を提案され、『小室哲哉 4年間の空白』にしたそうです」(芸能記者)
小室の原稿は完成し、「10社ほどの出版社から1社が決まった」(同)と、後は発売するだけだったが、結局、お蔵入りに。
「小室容疑者の事務所が『今、貧乏ですが何か?』はどうしてもNG、とクレームをつけて譲らなかったようです。出版にかかわった人間は、まさか今回の事件のようなことになっているとは誰も知らなかったようで、事務所関係者のクレームを全く理解できなかったといいます。小室容疑者が1万部を買い取るということで話もついていたそうです」(同)
ちょうど発売が予定されていた9月には、一部で小室容疑者と今回、被害にあった投資家とのトラブルが報じられたが、お蔵入りには、ほかにもっと深い理由もあったようだ。
「大手の芸能プロや、決して表に出てはいけない関係者の固有名詞がちりばめられていたとか。そんな本が表に出れば、小室容疑者は芸能界から抹殺されます」(同)
小室容疑者がいかに切迫していたかがうかがえる。