5月26日 ●横浜DeNAベイスターズ1‐5東京ヤクルトスワローズ〇
5月27日 ●横浜DeNAベイスターズ3‐5東京ヤクルトスワローズ〇
☆勝ち越したかった神宮
24日の中日戦(横浜)で、主砲筒香嘉智の通算150号メモリアル弾と、もはや”エース”の称号を与えてもいいほどの活躍を見せるドラ1ルーキー・東克樹の好投で快勝。その勢いのまま乗り込んできた神宮球場。交流戦前に何としても勝ち越したいカードである。
25日の初戦では、先発の石田健大こそピリッとしなかったものの打線が大爆発。1番に起用されてから絶好調の梶谷隆幸が”サイクルヒット越え”。2本塁打を含む5安打を放ち、チームも14点を奪い爆勝。このまま最下位に沈むスワローズを一気にスイープするのでは、と期待が膨らんだ。
26日はヤクルト・由規、横浜・濱口遥大の両先発投手が投げ合った。両チームともランナーを出しながらも、良く言えば両先発の粘りの投球、悪く言えばお互いの決定力不足で点が入らなかった。試合は6回まで1‐1の同点で進む。すると7回、今季安定感抜群の中継ぎ三上朋也、砂田毅樹が捕まり、決定的な4点を献上。そのまま敗れた。
27日はヤクルト・小川と前回甲子園でプロ2勝目を挙げた平良拳太郎が先発。筒香のラッキーな二塁打で初回に先制点を挙げ、逆転された直後の5回にはソトのタイムリーと、ロペスの内野ゴロで再逆転。優位に試合を進めるも、平良のコントロールが安定せず、四球を足掛かりに再逆転を許し、痛い敗戦。このカード1勝2敗と負け越した。
☆週末だけのスワローズ戦
今季、スワローズとは全て週末に対戦しているが、対戦成績は4勝7敗で3つの負け越し。
・ブキャナン3回
・石川2回
・由規4回
・小川2回
今季はスワローズの4人の先発と対戦し、計5敗を喫している。開幕カードで当たったこともあり、金曜のゲームは全てブキャナン対石田のマッチアップだった。石田は3回先発し、防御率5.28で2敗。濱口も2回先発して勝ち負けすら付いていないものの、防御率5.23。4回勝利したうち、先発に勝ち星が付いたのは、4月1日の京山のみである。ヤクルト相手に波に乗れない原因は、ここにもあるのかもしれない。
何はともあれDeNAは21勝21敗の5割でセ・リーグ3位につけている。これを上出来と考えるか、イマイチと考えるかは議論が分かれるところだろう。今年3回目の交流戦を迎えるラミレス監督。苦手としているパ・リーグ相手に、知将がどんな手を打ってくるのか注目したい。
取材・文 ・ 写真/ 萩原孝弘