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小沢一郎いよいよ本格再始動「令和再編」

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提供:週刊実話

 令和突入の5月、永田町では安倍首相側近の萩生田光一幹事長代行発言で「消費増税再凍結」風が吹き荒れ、衆参ダブル選挙への足音が急ピッチで高まっている。そうした中、自民党内では「ダブル選挙なら最強の敵は小沢一郎」と俄かに警戒感が強まっているという。

 「萩生田突風で与野党とも衆院解散必至として候補者選定を急ぎ始めた。萩生田発言を裏付けるように安倍首相は4月30日夜、麻生副総理兼財務相と私邸で約2時間、密談している。テーマは消費増税再凍結の影響や、4月26日に合流した国民民主党と自由党、つまり小沢対策と見られているのです」(政治部記者)

 国民民主党と自由党の合流は1月に大筋で合意していたが、国民民主党の一部議員から強硬な反対論が出て難航していた。しかし、4月26日に開かれた両院議員総会で激論の末、衆参64人規模の新生『国民民主党』が誕生。党名は「国民民主党」。代表は玉木雄一郎氏が継続する。

 「実態は6人の小沢自由党が58人の玉木国民民主党を飲み込む形です。安倍自民党が恐れるのもそこです。合流で小沢氏が剛腕を発揮し、再び自民党を下野させる脅威があるからです。30日の安倍・麻生密談でも小沢復活の実力度を再検証したと見られています」(自民党関係者)

 なぜ、安倍自民党は小沢氏をそれほどまでに恐れるのか。

 「小沢は他の野党代表とはスケールが違う。小沢は7年前の野田政権時、社会保障関連法に反対し、民主党を去った。言い換えれば、小沢が民主党からいなくなったことで自民党は政権復帰できたともいえる。その小沢が旧民主と合流したことで政権奪取の“三種の神器”を再び手にしようとしている」(自民党長老)

 三種の神器の筆頭は、小沢氏の剛腕と巧みな戦略、議員らへの心理的影響だ。自民党幹事長時代、300億円もの選挙資金をかき集めた剛腕ぶりは有名な話。また、1991年の総裁選では宮澤喜一、渡辺美智雄、三塚博の3派閥の領袖を自身の事務所へ呼びつけ総裁を決めた「小沢面接」がある。

 「当時、最大派閥の経世会会長代行が小沢氏だった。年配の3派閥の会長を呼びつけ、総裁の資質を問い質した構図に政界は震撼した」(前出・自民党関係者)

 その後、経世会内の主導権争いを繰り広げた末、自民党を飛び出した小沢氏は細川護熙政権、さらに民主党政権を樹立した。

 「新生『国民民主党』は最新世論調査で支持率0.9%と低い。自民党内には『小沢は過去の人』との声もあるが、執行部は最高レベルの警戒をしている」(同)

 ポイントの2つ目は潤沢な軍資金だ。
「国民民主党は170億円もの政党資金を持っている。それを小沢氏が一手に握り、操るのは間違いない」(政治部記者)

 3つ目は組織力。
「国民民主党は約7万7000人の党員・サポーター、約750人の地方議員を抱えている。これまでの国民民主党はカネと組織はあるが、有効に動かす戦略家がいなかった。小沢氏は軍師として裏で采配を振るうことになるでしょう」(同)

 三種の神器を得た小沢氏は今後どう動くのか。
「複数の戦略を同時に描き、進めるのが小沢戦法です。まずは大阪で大躍進した維新、とりわけ橋下徹前大阪市長との関係を重要視している。昨年11月に橋下氏と小沢氏は都内のフランス料理店で極秘会食している。この時は立憲民主党(枝野幸男代表)が野党合流に二の足を踏むなら、国民民主党と自由党のみで橋下氏を党首に担ぎ上げる新党構想も出た。橋下氏は改憲で安倍首相に協力する姿勢を見せているが、小沢氏は橋下氏と組む新党の流れを諦めていない。橋下氏も安倍政権と小沢氏の間で心は揺れている」(小沢氏側近)

 次は石破茂元幹事長の動き。
「石破氏は安倍首相から完全に疎外されているうえ、石崎徹議員が派閥を離脱するなど“兵量攻め”に遭っている。前回の総裁選で支援した竹下派の竹下亘会長は体調不良、吉田博美・参院幹事長は政界引退と、自民党内で石破氏を取り巻く環境は四面楚歌状態。となると、衆参ダブル選で自民党が大敗したら“石破の乱”が現実味を帯びてくる。つまり、小沢主導の安倍内閣不信任案に石破派が賛成に回り、一気に安倍倒閣に追い込む算段です」(同)

 さらなるカードは北朝鮮。
「安倍政権は衆参ダブル選挙必勝案として、トランプ大統領にすがり金正恩委員長との電撃会談を水面下で画策中といわれる。5月9日から菅官房長官が訪米し、ペンス米副大統領らと会談する。米国を通じ“日朝会談実現なら日本から復興資金”と秘密裡に北朝鮮側へ提示される可能性もあります。米朝会談が不調に終わり厳しい経済状況下の北朝鮮は“カネになるなら”と日朝会談に飛びつくかもしれません」(公安関係者)

 ただ、金正恩委員長はしたたかだ。
「基本、金正恩は安倍首相を信用していない。小沢氏はいまでも、天皇特例会見の便宜を図った北朝鮮最大の後ろ盾である、中国・習近平国家主席と太いパイプを持つ。日本の政局を見極めたうえで、小沢氏との電撃会談のほうが有益と読む可能性は大いにある」(同)

 日朝会談実現を織り込んだ安倍政権周辺からは7月7日に日朝会談、10日衆院解散、8月4日衆参ダブル選挙の日程も囁かれている。

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