この3日間は、女性ファン向けの企画が満載。球場内のコンコースには、羽の生えたバックで神里和毅と手をつないで見つめ合えたり、筒香嘉智とお散歩デートを楽しんだり、“ハマのプーさん”宮崎敏郎にはちみつをあげられるような写真が撮れる「インスタ映え」するパネルが用意され、この“Happy PHOTO SPOT”には、試合中でも長蛇の列ができていた。フードも缶バッジ付きの限定品が用意され、早々に売り切れ続出。グッズを買うと付いてくるカードも人気で、お目当ての選手のものとトレードしながら盛り上がるファンが、所々で見られた。
肝心な試合も金曜日は絶対エース・今永昇太が、スワローズ相手に7回無失点、11奪三振の快投を見せ3-2で勝利し、翌日もドラフト1位ルーキー・上茶谷大河がプロ入り初完封勝利を挙げ、打っては神里が4安打、3打点、2盗塁と活躍。7-0の快勝となった。3戦目こそ勝利を飾れなかったものの、2勝1敗となり、「ガルフェス」5年目にして初のカード勝ち越しを決めた。ヒーローインタビューでは、今永、上茶谷共に女性ファンに向け、「お肌の手入れをしましょう」と呼びかけ場内の爆笑を受けるなど、和やかな雰囲気に包まれた。
試合前には、NHK番組の人気キャラクター“チコちゃん”によるセレモニアルピッチが行われ、試合後もクイズ大会や、イベントアンバサダー“Happiness"メンバーによるライブ、山崎康晃、桑原将志、佐野恵太によるトークショーなど、連日日替わりで楽しい企画が満載の3日間だった。
今年の女性ファン比率は金曜日には60%を超え、平均57.7%で去年よりも更にUP。水曜まで最下位に沈んでいたチームを“勝利の女神”達のパワーで4位まで引き上げた。火曜日からは例年苦戦する交流戦が始まるが、「ガルフェス」をキッカケに上昇気流に乗りたいところだ。
取材・文・写真 / 萩原孝弘