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“とばっちり”は大嶺兄弟だけじゃない? 巨人・陽岱鋼が元ホークスの実兄と「絶縁」したワケ

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陽岱鋼

 13日、元ロッテのプロ野球選手で無職の大嶺翔太容疑者が、知人のスポーツライターに対する恐喝未遂の疑いで警視庁に逮捕され、球界に衝撃を与えた。ネットでは、選手生命の危機に瀕している実兄のロッテ・大嶺祐太選手を心配する声が相次いでいる。

 1988年生まれの“ハンカチ・マー君世代”に属する祐太選手は、2006年、ドラフト1位でロッテに入団するも、昨季は12年以来となる1軍登板なし。右肘痛に悩まされ、今年1月17日には右肘手術を受けたと発表。全治は12カ月で今季中の復帰は絶望的となった。

 「大嶺兄弟はもともと地元の石垣島の大スターで、祐太選手は2009年に沖縄県警の防犯ポスターモデルに抜擢されました。兄が警察広報のモデルで、弟は警察に捕まったとは皮肉ですね」(スポーツライター)

 それに対し、ネットからは「元所属球団と兄の顔に泥を塗ってしまった」「何やっているんだ?兄がかわいそうに」「お兄さんはちゃんとやってるのになぁ」などと、祐太選手に同情する声が上がった。

 兄弟の一方が不祥事を起こし、もう一方がとばっちりを受けるというのは、プロ野球界では大嶺兄弟だけではない。

 2015年に野球賭博問題で巨人を解雇された笠原将生元選手に関しても、現役選手の実弟が迷惑をこうむった。同年10月6日、弟のソフトバンク・笠原大芽選手が『デイリースポーツ』の取材に応じ、「ニュースで初めて知って驚きました。(野球賭博のことは)何も知りません」と話した。事件が影響したわけではないが、弟・大芽選手は2018年11月に戦力外通告を受け、育成で再契約した。

 「大芽選手は当時、マスコミに追いかけ回され、ネット掲示板でも『賭博弟』と呼ばれるようになってしまい、すっかり悪いイメージがついてしまいました」(前出・同)

 また、巨人・陽岱鋼選手は実兄から直接被害を受けていたという。兄・陽耀勲(ヤン・ヤオシュン)選手は2006年から2013年までソフトバンクに在籍。現在は台湾プロ野球リーグ・ラミゴモンキーズで活躍中だ。兄・陽耀勲選手は2017年11月、借金問題が台湾国内の各誌で報じられ騒動となっていた。

 それを受けて同年11月15日、弟・陽岱鋼選手が自身のフェイスブックに投稿し、中国語で兄夫婦に対し、「今後は一切金を貸さない…女と酒にまつわるスキャンダルも私と関係ない、家族の借金も肩代わりしない」と宣言したことが話題となった。

 「陽兄弟は、両親への仕送りと金の貸し借りで関係が険悪になったといいます。兄の酒癖の悪さは有名で、2005年、台湾代表候補に選ばれた時、酒の席で他の客と殴り合いになり、除名されたこともあります。とにかく、酒を飲んだ後のもめごとが多いそうです。週刊誌でも兄の不倫LINEが公開され、陽兄弟の母は相当悩んでいたようです」(台湾スポーツライター)

 兄弟の縁は簡単に切ることができず、ましてや同じ業界で働いているともなると、関わらないということは不可能だ。とばっちりを受けた側の選手は気の毒でならない。

文・内木未希

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