JR高円寺駅南口・エトアール通りを歩くと、「ギャラリーharu」の看板が見える。2月26日から、手づくり雑貨を集めて展示販売する「手づくり公団」展が、一か月の期間で、始まっていた。周辺には、個展も開催する喫茶店や古着店などが集まっている。
「ギャラリーharu」店員の尾順一郎さんに、高円寺に集まる女の子に人気の雑貨を聞いてみた。
まず一番は、ケーキやアイスクリームなどを形作った雑貨。ミニチュアサイズだが、クリームのふんわりした形やゼリーの色つやなど、一見しただけではほんものと見間違えるほどの人気。なかでも、「ゴシックマカロン」と名づけられたキーホルダーは、さっそく、売れ行きを伸ばしているそうだ。
マカロンとは、泡立てた卵白に砂糖・パウダーなどを加え、焼いたお菓子。いろどりが豊富で、クリームやジャムなどをハンバーガーのように挟む形が有名だ。
しかし、「ギャラリーharu」のテーブルに置かれたマカロンのキーホルダーには、なんと、小指の爪ほどの小さなドクロがつけられている。マカロンごと手に取ると、こめかみのへこみや歯ぐきの段差まで、ドクロの精巧さに驚く。スイーツとドクロの関係は定かではないが、高円寺の女の子のハートをつかんでいらしい。尾さんは「美装をこらし完璧さを追求するのも、もちろんいいのですが、そのうえで、ひと工夫あると人を引きつけます。ちょっと変じゃない、と思えるくらいの組み合わせも効果的です」という。
「手づくり公団」展では、ドクロつきの「ゴシックマカロン」はじめ、妖怪のお財布、軍手で創られたサボテン、猫の形をしたキノコら、高円寺の女性に人気の雑貨が展示されている。また、キャラクター、動物・お菓子などを絵柄にしたシールは、根強い人気があるそうだ。(竹内みちまろ)