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“うしろ髪ひかれ隊”の生稲晃子は今はステキな「昭和のお母さん」!

 昨年、NHK紅白歌合戦で「MY WAY」を歌い、勇退を飾った歌手・布施明の原作映画「手のひらの幸せ」(加藤雄大監督)の初日舞台あいさつが1月23日、東京・有楽町のスバル座で行われた。

 主演の浅利陽介、河合龍之介、村田雄浩、永島敏行らと共に会見場に現れた生稲晃子。今年はサントリー缶コーヒー「BOSS」のテレビCMで、久々に復活した「おニャン子クラブ」の一員としても昔と変らず元気な姿を披露した生稲、映画の中で、少年を引き取るやさしい養母を演じているが、私生活でも2003年に結婚し4才になる娘の母親のでもある。

 幼い兄弟のきずなを描いた「手のひらの幸せ」は、布施が自身のリサイタルで話すMCの為に書き下ろした童話。兄弟のストーリーは布施の生い立ちではないのだが、描かれている昭和30年代の家族像は、布施が見てきた当時そのままである。
 子役の少年二人を含め、当日壇上に登場したのは男性がほとんど。生稲晃子は、紅一点の女優としてブルーのワンピースで装い、今回の役作りについて語った。

 「最初は、自分もまだ生まれてない昭和30年代の母親役のイメージが浮かばなかったのですが、既に他界している母を思い浮かべてみました。すると、昔のお母さんはいつも家族の為に一生懸命働いていて、片時もじっとしている事が無かった。立ち止まっている時も手ぬぐいで手を拭いたり、ぱたぱたと母が忙しく動く音に安心感を覚えた事も思い出しました。この映画を見て、皆さんも、懐かしいご両親の姿を思い出してほしいです」
 そう話す彼女の表情はとても優しく、すっかり「昭和の母の顔」になっていた。

 サントリー缶コーヒー「BOSS贅沢銀行編」のテレビCMで、久々に復活した「おニャン子クラブ」。銀行で次々番号と名前を呼ばれるおニャン子たちと、メインCMキャラクターの伊藤淳史が「セーラー服を脱がさないで」を全員で歌い踊る。生稲晃子は会員番号40番でわりと後期の加入なのだが、工藤静香・斉藤満喜子といわゆる“ユニット”のはしりである「うしろ髪ひかれ隊」で活躍した。
 同世代の人には懐かしいおニャン子再結成。それぞれ現役で活躍していたり、主婦になったりといろいろだが、比較的みな幸せなアラフォーになっている。人気絶頂期もとくに大きな問題を起こした人もいなかったし、20年の時を経て、生稲をはじめ“大人のイイ女”たちになったようだ。

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