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戦極 吉田秀彦が4連敗危機!? モーリス・スミスが圧勝宣言

 「戦極〜第三陣〜」(8日、さいたまスーパーアリーナ)で吉田秀彦と対戦するモーリス・スミスが会見。かつてはキックボクシング界で多くのタイトルを手にし、総合格闘技界に移ってもUFCで世界ヘビー級王者に君臨するなど、数々の栄光を手にしてきたとはいえ、現在47歳と峠は過ぎたとの見方が強い。しかし、老いて益々盛んな元気オヤジは堂々の勝利宣言をぶっ放した。

 現在3連敗中の吉田が4連敗の危機!?
 都内のホテルでルールミーティングに臨んだスミス。その後の会見では終始ご機嫌で自然と舌も滑らかだった。「吉田はまだまだ青い。総合格闘技のキャリア(全8戦)を見ても、もっともっと経験を積むべき」と現在38歳の元柔道五輪金メダリストをグリーンボーイ扱いだ。
 柔道で培ったグラウンドテクニックに定評のある吉田に対し「寝技も投げ技も問題ない。逆にヒールホールドやトーホールドで極めてやる」と言い放ち、「スタンドでワタシを倒すなんて無理。ラッキーパンチでもない限りな。ガハハッ」。さらには「笑顔で向かっていく」と終始余裕の姿勢を崩さなかった。
 当初はその年齢差から吉田優勢とみられていた一戦だが、スミスの余裕はなんとも不気味だ。「肉体的にも精神的にもワタシは若い。彼はまだ若いので知らないだろうが、オールドマンの強さを見せてやる」と語るように、鉄人は衰え知らず。
 実際、スミスは2007年5月に米IFLのリングで約7年ぶりに総合のリングに立ち、マルコ・ファスを相手にTKO勝利を飾っている。「ワタシには経験から得た武器がある」という言葉通り、豊富なキャリアを生かした戦術は吉田にとって脅威となりそうだ。
 この日も「彼からしてみれば勝てば伝説のモーリスに勝ったという事実が残るが、もし負けたら…」と早くも精神的なプレッシャーをかけた。
 日々の有酸素運動などで全盛期と変わらぬコンディションを保ち続けているというスミス。総合の実績は吉田よりも上だけに、衰え知らずとなればかなりヤバイ対戦相手だ。吉田にとってはイバラのリングとなりそうだ。

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