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DeNA・濱口、いいのか悪いのか? 先発ローテのキーパーソンの今シーズンの行方は

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濱口遥大

 昨年コロナ離脱がありながらもスターターとしてルーキーイヤーの10勝に次ぐ8勝をマークした濱口遥大。今シーズンも中堅どころとして、昨年同様安定したピッチングが期待されている。昨年の良化の原因はチーム方針でもある「ゾーン内での勝負」がハマり、入団以来課題とされていたフォアボールが劇的に減ったことが最大の要因であろう。

 実際の数字も2017年入団からの5年間の通算与四球率は5.12と“暴れ馬”ぶりをいかんなく発揮していたが、昨シーズンは2.80と劇的に良化させた。フォアボールの減少は、必然的に投球回数も増えるという好循環を生み、これまたルーキーイヤーに次ぐ112回1/3を投げることにもつながった。

 そして昨年を踏まえての今シーズンのオープン戦。ここまでは3試合に先発登板した。最初のイーグルス戦は5回を無四球と上々のスタートを切ったが、14日の横浜スタジアムでのタイガース戦と22日の神宮でのスワローズ戦は5回を投げともに4つのフォアボールを与えてしまった。三振は奪うがフォアボールも与える内容は、まるで一昨年に戻ってしまったかのような不安もうかがわせる。

 しかし14日は初回に4失点と大乱調の立ち上がりながら、2回ワンアウトから近本光司に再び四球を与えたあと、続く渡邉諒を併殺打に切って取ると、3回からは9人で打ち取るパーフェクトピッチングを披露。試合後は「調子が良かったので初回はコーナーを狙いすぎた」とのコメントもあったことから、修正点を確認できた模様。

 22日は決め球のチェンジアップをあえて見せ球に使い、フォークボールもほぼ投げず。最速147キロのストレートを軸に、スライダーで勝負するスタイルを貫いた。同一リーグのライバル球団と対することで、あえて手の内を隠した可能性もあり、その中でも無失点で切り抜けたことは好材料とも取れる。

 開幕まであと1週間。オフはアメリカで調整するなど向上心の高い左腕にとって、オープン戦はあくまでも調整の機会。中堅に差し掛かった7年目の今年も、ローテーションを守る貴重な存在となってくれそうだ。
 
 取材・文・写真 /  萩原孝弘

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