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目の前で電車のドア閉まりキレた! 兵庫・宝塚の中学講師が車掌を殴る

 乗ろうとした電車のドアが目の前で閉まり、腹立たしい思いをしたことは誰にでもあろうが、だからといって暴力を奮ってはならない。

 兵庫県警西宮署は6月8日、阪急電車・西宮北口駅を発車直後の電車から顔を出していた車掌を殴ったとして、暴行の疑いで、同県宝塚市安倉中学校の自称・非常勤講師の男(56)を現行犯逮捕した。

 逮捕容疑は、同7日午後11時50分頃、阪急電車・西宮北口駅のホームで、発車直後の電車から安全確認のため、顔を出していた男性車掌(42)のあごを殴った疑い。男は容疑を認めているという。

 同署によると、男は今津線の宝塚駅行き普通電車に乗ろうとしたが、目の前でドアが閉まってしまい乗れなかったため、ブチ切れて、「開けんかい」と叫んで、視界に入った車掌の右あごに強烈なパンチを見舞った。

 電車は約2メートル走行して緊急停車。異変に気付いて、駆け付けた助役(47)が男を取り押さえて通報し、同署員に引き渡した。電車は約4分後に運転を再開。幸い、車掌は軽い打撲ですみ、大ケガは負わなかった。

 逮捕された男の呼気からは、アルコールが検出され、事件当時は酒に酔っていたとみられる。

 この電車が終電だったのなら、まだ話は分かるのだが、男が乗ろうとした電車は最終の2本前で、車掌を殴るほど腹を立てることではなかったようだ。

 非常勤講師といえども、仮にも教壇に立つ身。教職者が酒に酔って暴力を奮っていたのでは、生徒に示しがつかないだろう。
(蔵元英二)

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