その人数は10年が23人、11年が29人、12年が34人、13年が36人で、13年は10年の約1.6倍。
過去4年間で、救急搬送された人員を年齢別にみると、40代が30人で最多。20代が28人、30代が23人、50代が13人、10代と60代が各12人、70代が2人、9歳以下と80代が各1人。
事故種別では、「ぶつかる」が51人(41.8%)で最も多く、「転ぶ」が38人(31.1%)、「落ちる」が30人(24.6%)、「その他」が3人(2.5%)。
救急搬送直後の初診時程度は、「軽症」が102人(83.6%)と8割を超えたが、「中等症」が16人(13.1%)、「重症」が3人(2.5%)、「重篤」が1人(0.8%)いた。
場所別では、「道路・交通施設」が98人(80.3%)と最も多く、そのうちの30人が駅。他は、「店舗・遊戯施設等」「会社・公共施設等」が各7人(各5.7%)、「住宅等居住場所」が6人(4.9%)、「その他」が4人(3.4%)。
発生時の動作別では、「操作しながら」が40人(32.8%)、「画面を見ながら」が30人(24.6%)、「通話しながら」が25人(20.5%)、「電話を取ろうとして・見ようとして」が14人(11.5%)、「使用しながら」が8人(6.6%)、「その他」が5人(4.1%)。
なかには、13年10月、板橋区で、歩きながら携帯電話を見ていた男性(47)が、そのまま踏切内に進入し、電車にはねられ死亡した事故や、10歳の男児が駅のホームで携帯電話を操作しながら歩行中、線路上へ誤って転落し重傷を負ったケースもある。
歩行中や自転車で走行中の携帯電話、スマホの使用はとても危険で、他の歩行者にケガを負わせる恐れもある。東京消防長では、そういった行為をやめるよう、呼び掛けている。
(蔵元英二)