消防副士長は、普通自動車を運転中に携帯電話を使用していたとして、同署員に免許証の提示を求められ、その際、変造が発覚した。
同消防組合消防本部によると、消防副士長は06年に採用。10年2月に、本部へ大型免許の取得を届け出た。これまでに、火災などの緊急出動19回を含めて計43回、ポンプ車など大型消防車を不正に運転した。運転時に事故などはなかった。
消防副士長は「シールは自宅のパソコンで作った。業務上、大型の運転資格が必要なため、自動車学校に通い、仮免許まで取得したが、その後、面倒になった」などと供述し、容疑を認めている。大型免許があることで、給料や昇進に影響することはないという。
同消防組合・竹内武美消防長は「市民の安全安心を守る立場の消防職員として許される行為ではなく、誠に遺憾で深くお詫び申し上げる」と陳謝。消防副士長に対しては、「厳正に処分する」としている。
これまで、年1回、運転免許証のコピーの提出を義務付けていたが、同消防組合では、再発防止のため、今後は半年に1回、上司が免許証の実物を確認するよう改めることとした。
(蔵元英二)