知多中部広域事務組合(愛知県半田市、阿久比・武豊・東浦3町)の消防本部は2月14日、半田消防署北部出張所の男性消防士(25)がAVに出演し、謝礼十数万円を受け取っていたことを明らかにした。
同組合では、地方公務員法違反(兼業禁止、信用失墜行為)に当たるとして、懲戒処分する方針。消防士は退職する意向を示しているという。
同消防本部によると、消防士は東浦支署(東浦町)に勤務していた12年3月頃、名古屋市内でAV出演の勧誘チラシを受け取った。それに応募し、同年4月に大阪府内で、同年5月に東京都内で撮影されたAVに出演し、それぞれ5万〜6万円のギャラをもらっていた。
1月30日、自ら上司に打ち明けて発覚。消防士は同消防本部の聞き取り調査に、「結婚式や出産の費用がかさみ、金に困って出演してしまった」と話している。
今月13日に、この消防士が映ったDVDや、上半身裸の画像のコピーが同封された匿名の告発文書が半田消防署に届き、公表せざるを得なくなったようだ。
同消防本部では今年度に入って、昨年4月以降、ひき逃げ、自転車窃盗、建造物侵入(盗撮目的)、盗撮と、消防士による不祥事が4件相次いだため、1月に「不祥事再発防止対策」をまとめたばかりだった。
若子定生消防長は「信頼を失い、再生のスタートを切った直後に、また不祥事があって申し訳ない」と陳謝した。
(蔵元英二)