宮城県警大河原署は2月16日までに、ガス点検業者を装って住宅に侵入し、女子高校生に乱暴したとして、強姦と住居侵入の疑いで、同県柴田消防署(同県柴田町)の副士長・佐藤光信容疑者(30=同県大河原町金ケ瀬新町裏)を逮捕した。
同署によると、佐藤容疑者は「身に覚えがない」と容疑を否認しているが、現場に残されていた指紋と、佐藤容疑者の指紋が一致したため、逮捕に至った。
逮捕容疑は、昨年8月4日午前9時頃から同9時20分頃までの間、ガスの点検だと偽って、大河原町の女子高校生宅に侵入し、「殺すぞ」と脅して、一人で留守番をしていた女子高校生を乱暴した疑い。
もともと、2人に面識はなかったが、2月14日、女子高校生が同容疑者を大河原町内の商業施設で発見し、通報した。
仙南消防本部によると、佐藤容疑者は柴田消防署で、主に救急救命を担当。事件があった日は、午前8時半まで当直勤務をしていた。
今年1月、大阪府豊中市で水道業者を装った男が、「水漏れの確認に来た」と偽って、民家に侵入。一人で留守番をしていた小学校高学年の女児を、「大声出したら刺すぞ」と脅して、わいせつな行為をしようとした事件があった。女児が大声を上げて抵抗したため、男はそのまま逃走し、犯行は幸い未遂に終わった。このように、電気、水道、ガスなどの業者を装って、留守番の女の子を狙う事件が跡を絶たない。
幼い女の子が一人で留守番する際は、安易に玄関を開けないようにするしか、防止する手段はなさそうだ。物騒な世の中になったものである。
(蔵元英二)