人気女形の早乙女太一が主演し、ヒロインに黒川智花、共演に木村了など実力派の若手俳優に、RYO他のイケメンが、ゲームから飛び出してきたみたいなメイクをほどこし、キャラクターに扮する舞台「薄桜鬼 新選組炎舞録」。新選組が登場する大人気ゲーム「薄桜鬼」をオリジナルストーリーで演劇化したものだ。ゲームのファンであるティーンにはS席8500円ほどのチケットは少々お高めだが、このキャスティングは魅力的。売れ行きは好調で追加公演も出ている。
若者離れが進む演劇界において、ミョーに元気なゲーム、アニメの作品。「薄桜鬼」の内容の詳細は不明だが、この手の舞台作品は、音楽やダンスにもスピード感が求められ、ミュージカル的な要素も必要になってくる。そして話題性のある音楽アーティストの起用は欠かせない。今回ここでぴったりだったのが、ORANGE RANGEのRYOだったというわけだ。肝心のRYOの演技については、「沖縄なまりを標準語のイントネーションにもどすのに非常に苦労している、他のメンバーが見に来るとしても、意識しちゃうんで(自分には)言わないでくれと伝えている」。と本人はやや弱気コメント。早乙女や黒川は年下とはいえ演技はベテラン、その他経験を積んでいるキャストの中で、いくらバンドで一時代築いても演技は新人のRYO。新しい事にとまどい、いろいろ苦労もあるようだ。
そんなRYO のホームORANGE RANGEは、配信・レンタル限定で新曲「ウトゥルサヌ」を発表したり、この秋全国ツアーやアルバムの発売が控えている。島での夏休みを終えて、ますます忙しい。
画像:シアター情報誌「カンフェティ」10月号表紙、舞台「薄桜鬼 新選組炎舞録」の紹介。