逆に、丸の内の大手サラリーマンなどに、AKB48のメンバーの名前を言えるか、聞いてみた。(前にもリアルライブで同じような試みをしたのだが…)すると、
「前田敦子、大島優子、柏木由紀、渡辺麻友…(沈思黙考。)、篠田麻里子、小嶋陽菜、宮澤佐江、いってみヨーカドー…ほら!…板野友美、松井…」(A氏・47歳。大手商社勤務)
ここまで8名正解である。多くは「漢字の字解きまで浮かんだ」(同)という。
松井珠理奈、松井玲奈の両名は、名古屋のSKE48のチームSの主力だが、“総選挙”に参戦して上位に食い込んでおり、言えれば一応正解であったか。
今度はモーニング娘。のメンバーを聞いてみた。
「あれ?(笑)田中れいな、道重さゆみ…おかしいな。あ、ちょっと急いでますので」(同氏)
氏は牛タンのねぎしの店内に足早に消えていくその瞬間、
「高橋みなみ忘れてた!」
と筆者に手を振り笑顔。小嶋「はる」菜だと思う、と伝える時間まではなかった。ほかにも、
「らぶたん、って人いるよね?」(B氏・36歳。銀行員)
「AKBったって、クイズ全問正解しちゃう頭のいい子もいるんだよ。秋元さいか」(C氏・57歳。公務員)
ちょっとくらい間違っていても、最近こういう人が増えている。いつの間にかAKBが好きになっていく普通のおじさんたちだ。
もう少し詳しい人はひょっとして、河西智美、北原里英、宮崎美穂、峯岸みなみ…あたりのほかの主力選抜メンバーの名前もすらすら出てくるのかもしれない。
昨年スポニチに、空港でAKBのメンバーを出迎える、AKB好きのドイツ人大学教授のおじさんの記事が出たが、彼のコメントは、『誰が、というわけではなくAKBというチームが好きなんだ』というようなものであった。しかし現在までにメンバーの個性は認められ、AKBも選抜にバラ売りが当り前。その様子は、ますます国民的アイドルとして人気の坂を急ピッチで駆け上がっているようにもみえる。
「不人気メン…というかAKBの場合は“不知メンバー”の認知度も、人気メンに引きずられて上がっていくでしょうかね。ただ、あくまでAKBの場合多すぎる。覚えてもらうには最低限、総選挙20位以内には入りたいところ。上位に入り認知されると意外な人気が出ることがあります。19位ながらとんねるずの番組にも呼ばれる指原莉乃などはその典型パターンでは?」(在京テレビ局の芸能記者)
まだまだ新たないぶし銀メンバーが “お茶の間”でお馴染みの顔になれば、さらにおじさんたちの認知度も高まるのかもしれない。