search
とじる
トップ > トレンド > うちなんちゅやまとんちゅ〜沖縄身の丈見聞記〜(3)「緊急潜入特集:オーハ島に市橋達也被告の影を追う!」(後編)

うちなんちゅやまとんちゅ〜沖縄身の丈見聞記〜(3)「緊急潜入特集:オーハ島に市橋達也被告の影を追う!」(後編)

 リンゼイ・アン・ホーカーさん殺害事件の容疑者、市橋達也被告。彼が逃亡し、潜伏していた場所が沖縄県の離島にあった。長い時には3か月物間滞在していたというその島に、リアルライブ記者が潜入した!

 岩場を乗り越え、深い藪をかき分けた先に、市橋被告の潜伏先である小屋があった。
 かつては米軍の監視施設で、主に訓練時に使用されていたという。当時の写真を見ると、無線用か、小さい施設には不釣り合いなほど大きな鉄塔が小屋の上に建っていたことが解る。しかし、今はその鉄塔は小屋の傍らに倒れ、赤錆にまみれて自然に還っていくのを待つだけだ。
 小屋自体は、コンクリート製のブロックを積み重ねた非常に簡素なものだ。しかし、そこはやはり軍関係の施設だったせいか、長年風雨にさらされ、使われなくなって久しいというのに、崩れたりひびが入ることもなく、しっかりと島の南端に建っていた。

 小屋の中は2つの部屋がある。まず、狭い方の部屋を窓から覗いてみると…1カ所、焦げた跡がある! 周りには手頃な大きさの石やブロックらしきものがある。市橋被告は、この小屋の中で炭火を使って煮炊きをしていたという。これは即席のかまどの跡なのだろうか。
 2つの部屋は繋がっておらず、壁でしっかり区切られているので、隣の部屋に入るには藪をかき分けて小屋の周りを回るしかない。報道では、この近辺に空気の抜けたゴムボートがくしゃくしゃになって落ちていたが、今はなくなっていた。

 もう1つの部屋を覗く。こちらの部屋は先ほどの部屋の倍ぐらいあり、入り口も大きい。彼はこの部屋に寝袋や様々な日用品、更にはテントまで持ち込んで寝泊まりしていたと言う。彼の持ち込んだもろもろの遺留品は段ボール7箱分にも及んだというが、警察の捜査が入った後の今となっては、隅の方にタモやプラスチック製のかごなどが乱雑に積まれていた。
 捜査が入る前は、日用品は衣類や雑貨などがきっちりとビニール袋に入れられて分類されていたという。本や雑誌なども荷物に含まれており、中にはハリーポッターの原書もあったそうだ。リンゼイさんが市橋被告に、英語の教材として勧めたのがこの本だったとされている。この遺留品にあった本が、彼女が勧めたものと同じ本かどうかは解らない。だが、彼女が勧めた本を持って逃げたのだとしたら…彼の胸中はどのようなものだったのだろうか。

 久米島に住む人たちに話を聞くことができたが、皆一様に「気付かなかった」と言う。この島は元々観光客が多く、特にシーズンにもなればかなりの人手があるので、紛れてしまえば気付かないだろうとのことだった。市橋被告はテントなども持参していた訳だが、島にはキャンプできる場所もある(※申請が必要)ので、気合の入った観光客がいる、程度に思われたのかもしれない。
 「そんな(殺人犯みたいな)人がこんな島に来るなんて、誰も思わないからねぇ」
 そう、誰もが言っていたが、
 『お天道様は、ちゃんと見ている』
 だから、悪いことをしても罪からは逃れられない。
 少し持ち直した天気を見ながら、筆者は小さい頃に祖父や祖母に言われたことを思い出したのだった。

(黒松三太夫 山口敏太郎事務所)

参照 山口敏太郎公式ブログ「妖怪王」
http://blog.goo.ne.jp/youkaiou/

関連記事

関連画像

もっと見る


トレンド→

 

特集

関連ニュース

ピックアップ

新着ニュース→

もっと見る→

トレンド→

もっと見る→

注目タグ