《(株)日本ダイエットアカデミー協会》さん監修の下、その基本を整理してみた。
「まず、三大栄養素によって得られる熱量=『摂取エネルギー』と、生命を維持し、日常の活動や運動を行う上で使われる熱量=『消費エネルギー』を分けて理解してください。
肥満を考える場合には、この二つのエネルギーのバランスに目を向ける事が大切です。摂取エネルギーは体内で消費されますが、余ると中性脂肪となり、脂肪細胞や肝臓に蓄えられます。消費エネルギーが多ければ、中性脂肪は溜め込まれるどころか、どんどん分解・燃焼して、活動のためのエネルギーが不足しないように働いていくのです」(担当・浅野さん)
これが基本だ。つまり、“一日の食事を減らせば、食事で補えない分の一日の消費エネルギーは、溜まった中性脂肪が燃焼することでまかなう”ということ。
具体的には、男性の一日の消費エネルギーは2500キロcal。それだけ食べてしまったら、トントン。仮に1500キロcalだけ食べれば、1000キロcal分、内脂肪が減る、ということだ。お分かりいただけただろうか。
食事制限は、痩せるためには必須、ということにもなる。ジャニーズの山下智久がボクサーの役づくりのために1200キロcalしか摂らない生活を続けたのも、そういう理由による。
「人体の脂肪組織は、純粋な脂肪約80%と、水や他の成分約20%から構成されています。中性脂肪1gの持つエネルギーは9キロcalですから、体脂肪1kgを燃焼させるためには、9kcal×1000g×0.8=7200キロcalの負のエネルギーバランスを作り出せばよいという計算になります」(同氏。以下、同じ。)
エネルギー不足状態をつくって、体脂肪が燃焼せざるを得ないように、摂取エネルギーすなわち食事のカロリーを制限するのだ。
「行刑施設(拘置所や刑務所)では、一日の食事のカロリーは決まっていて、男性は1500キロcal、女性は1200キロcal。これが、重要な目安になります。男性で1400キロcalまでが理想です」
あらためて、これは通常の男性の消費エネルギー量2500キロcal(基礎代謝エネルギー1500キロcal+生活エネルギー1000キロcal)より1000キロcalも少ない。これが食事療法である。
(1000キロcalの消費×30日)÷7200キロcal=4.166…。
消費エネルギーを中性脂肪燃焼でまかなう“食事療法”を一か月続ければ、4キロやせる、というわけ。水分が抜けただけではなく、きちんと体脂肪が減った数字だ。
「だいたい体重の10%やせたら、健康上の問題は解決しているはずです」
ということなので、目安としたい。気をつけたいのは、
「ただし食事の半分は複合糖質から摂らなくてはなりません。小さい茶碗(185g程度)で3〜4杯程度のお米も食べなければいけません」
ダイエット中の筆者も、お米を食べなくなったとたん体調を崩した。
さあ、原理はわかった!
「中性脂肪を減らすために比較的減りやすい内臓脂肪を減らせばいいのです。そのために、男性では1日1500〜1800kcal、女性なら1日1200〜1500kcalくらいの節食と、1日30分くらいの速歩(有酸素運動)、また腕立て伏せ、腹筋運動、スクワットなど、軽い筋力トレーニングが効果的ですよ」(浅野さん)
体脂肪が気になる方も、そうでない方(それでも肥満予備軍は痩せ型の人にも一割はいる。)も、早速今日からトライ!
ネットでもプロの指導が受けられる! 日本ダイエットアカデミー協会さんHPは、以下
《(株)日本ダイエットアカデミー協会》http://www.dietacademy.jp/