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「歴史楽屋噺」パート6・台湾の親日感情の源流

 たった4時間で東日本大震災の復興のために約78億台湾ドル(20億円超)を集めてくれた台湾。

 実際、海外滞在時に日本人だという理由だけで色々と助けてもらったりと、台湾人に強い感謝の念を抱いている方は多いに違いない。アジア近海の「反日感情」がやたらと報じられる日本において、「台湾の日本ラブだけはガチ」だと思って間違いないだろう。

 その「親日感情」の原点について、ここで紹介しよう。これは、かつて日本在住の台湾人学者が、台湾が持つ「親日感情」について実際に分析し、証言していたことである。

 まず19世紀の台湾島(日本統治前)はライフラインのないただの島で、いくつかの原住民が住んでいて、時々小競り合いを起こしていた。原住民同士、言葉が通じなかったのである。

 そこに日本統治が入り込んで、教育でもって日本語を共通言語とした。これによって、話し合いが島内で可能となり、くだらない小競り合いはなくなったというのである。

 いわば日本統治は台湾島内の平和の象徴だったというところか。

 他にも日本敗戦後に入ってきた国民党政府(大陸から毛沢東の共産党軍に追われて台湾に逃げてきた)が酷すぎた、という話もあるようだが、近代台湾の誕生に日本統治、とりわけ日本語の存在が大きかったのは確かのようだ。
(みんみん須藤)

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