が、スシとは言っても日本人以外が経営していたり板前さんがノンジャパニーズ、時によってはメキシコ人が握っている場所などでは当然ながら味が良くない。そしてバー雅のようにシャリが大人の親指ほどと極端に小さいところでは、ついたくさん食べてしまい、非常に高く付く。日本から空輸するネタもスシの高さの原因。
日本の細くてイボイボがあるきゅうりなどは日系のスーパーで2本で3ドル以上するので普通のスシレストランでは使わない。安いカービーというこちらのきゅうりを使うので日本のシャリシャリした食感のカッパ巻きは食べられない。80年代後半はNYに来ればまだ安くて美味しいスシが食べられたものだが、スシが高級化して日本よりも高くなっているというのが現状である。
とは言っても滞在が長くなるとハンバーガーやステーキばかりではうんざりしてどうしてもスシが食べたくなる。
というのでアメリカ人向けのフュージョンスシでない、日本人が握っている、をキーワードに今回は4軒でスシでなく寿司を食してみた。アメリカ人のフードライターが推薦したジュエルバコ、知人の紹介のイナセ、現在のNYで本格的な寿司が食べられると言えばここ、と名前があがる寿司田、そして今回ご紹介するすし遊。
結果としてはお勧めできるのがすし遊である。寿司田ではお酒を入れてお好みで食べたら100ドル以上になったので、そうそう気軽には立ち寄れないがすし遊のチラシ寿司のランチはたったの9ドル75。他の定食も安い。これからの季節は鍋料理もメニューに加わるそうだ。
寿司には少々うるさい私だが、この値段でこの味というのはかなりのコストパフォーマンスの高さ。NYのランチの一押しである。チップをお忘れなく! (セリー真坂)
すし遊
246E51STREET
(2-3番街の間)