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米国女性警官、自宅と間違え発砲し男性死亡 「“部屋を勘違いした”だけで射殺」に疑問の声

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画像はイメージです

 今月6日夜、米テキサス州ダラスで女性警官が勤務明けに自宅のアパートと間違えて別人の部屋に入り、居住者の男性に発砲し死亡させる事件が発生。警察当局は7日、この警官を過失致死罪で起訴する方針であることを明らかにした。

 事件当日、女性警官は勤務を終えて制服を着たまま、ダラス中心部付近の高級複合ビルの中にある男性のアパートに「侵入」した。女性警官は男性に対して発砲後、我に返ったのか救急隊に連絡。やって来た救急隊員や警察官らに対して“部屋を勘違いした”と話したという。現在のところダラス警察は、2人の間でどんなやり取りが交わされたかは把握できていないとしている。

 会見でダラス警察の署長は、「非常に特殊な状況」で起きた事件であり、「警官が関与した発砲事件の通常のルールでは(この事件を)扱わないことにした」と説明。発砲した警官から薬物やアルコールの反応がないか血液検査を行うとした一方、「今のところは回答できることよりも質問の方が多い」と疑問点が多いことを明らかにしている。

 ネット上では、この事件を通してアメリカの銃社会に対し違和感と恐怖感を抱いたというコメントが寄せられている。「日本でも引っ越したばかりで酔っぱらっていれば間違えることもあるけど…射殺してしまうのは米国ならでは」「入るときに鍵どうしたの? 会話はなかったのかな? アメリカって不審なだけで撃っちゃうから怖いイメージある」「今回は警官だったけど、アメリカって一般人でも同じような事件が日常茶飯事だもんな」といった声があった。

 アメリカでは、過去にもこうした悲劇で命が奪われてしまった例がある。昨年3月、ジョージア州のグローブタウンで起きた事件も勘違いによるものだった。

 深夜、ジョージア州にある一軒家のゲストルームから物音がすることに気づき、不審に感じた家主は銃を持って階段を下りた。「何者だ。こちらは銃を持っている。今すぐこの家から出ていけ」と警告し、少年がクローゼットから飛び出したところを撃って死亡させた。その直後、死亡した少年は家主の娘が招いた友人だったと気づく。娘は親に隠れて友人を呼び寄せたと認めており、撃った家主は17歳という若い命を奪ってしまったことに大きな動揺を見せたという。

 アメリカでは銃が正当防衛の手段として認められており、深夜の自宅に侵入すれば不審者とみなされ発砲されることは珍しくない。その多くは不起訴処分となる可能性が高いという。しかし、勘違いすれば何の罪もない尊い命が奪われてしまう。銃社会特有の深刻な問題と言えるだろう。

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