思ったより複雑なトラブル故、オペレーターによるガイダンスは難航。一般窓口の対応では改善されず、より専門的な高位のセクション担当のサポートによってようやくの解決となった。だが、このカスタマーセンターの案内の中で驚くべき発見があった。
「万が一、以上の作業を経ても復元しない場合には再度お電話下さい。つきましては、私への直通のコール方法をご案内いたします。通常のフリーダイヤルの冒頭で案内される番号案内の中では通知されない×番を押します。次に×-×-×と入力して下さい。直に私にご連絡いただけます」
なんと、お客様相談センターの担当セクションへの接続の為の番号プッシュ機能の中には、所謂“隠しコマンド”に該当するものが存在したのだ!
調べてみると、パソコンや家電等複雑な機械類を中心にこの“隠しコマンド”とでも言うべき裏の番号コードが往々にして存在するようである。その最たる例は携帯電話メーカーである。
特に最近ではより複雑なシステムを有するiPhoneなどのスマートフォンを扱うメーカーは、これらの隠しコマンドを内部用・外部用共に備えている。
その理由としては、ユーザーに対しては技術的に高度なテクニカルサポートを円滑にする為。内部では緊急事態において、例えばリコールに発展する恐れのある重度の不良の発見から改造携帯、偽造SIMカードの摘発等、様々な事態に対応する為、110番や119番の様なエマージェンシーコールを行う為であるという。
もしかすると企業に限らず、先の110番や119番の様にメジャーなダイヤルだけでなく、国や公的機関が設置した裏ダイヤルも存在するのかもしれない。