マレーシアに住む若い男性が、ひどくひび割れたガラス製のスマホのスクリーンプロテクターを使用していたところ、割れたガラスの破片が指を傷つけ、指を一部切除したと、海外ニュースサイト『WORLD OF BUZZ』が7月31日に報じた。報道によると、男性は割れたスクリーンプロテクターを使い続け、ある日、自分の右手の親指が傷ついていることに気がついたという。しかし痛みはそれほどなく、小さな傷だからと放っておいた。その後、親指がさらに痛み始め、腫れてきたため受診。病院では抗生物質と鎮痛剤を処方されたが親指の痛みと腫れは治まらなかったそうだ。男性が最初に行った病院に再び行くと、医師は親指が感染症を起こしていると診断。男性は別の病院を紹介してもらい、感染症を起こした親指の皮膚の一部を切除する手術をした。
手術をした医師は、親指が痛み、腫れている原因は、ひび割れたスクリーンプロテクターの破片が親指に入り込んだからだと指摘。同記事が一部公開した男性の親指の写真を見ると、指先から第一関節あたりまで指の太さが倍以上になるほど腫れ上がり、赤黒く変色しているように見える。同記事はスマホのスクリーンやスクリーンプロテクターを割れたまま使い指を傷付けた場合、破片が指に入って重症化する恐れがあると警告している。
このニュースが世界に広がると、ネット上では「男性の指の画像を見たけど、こんなに指が腫れるとは思わなかった」「小さなひびでもスクリーンが割れたら変えたほうが良さそう」「私もスクリーンが割れたスマホを使っているから怖くなった」「割れたスクリーンプロテクターを使っている人は多いはず。このニュースは注意喚起のために広く知られるべき」「小さな傷でも甘く見ないで病院に行こう」などの声が挙がっていた。
世界には、ささいな傷が重大な症状を招いた事件が他にもある。
2018年12月には、中国・湖北(こほく)省に住む当時53歳の女性が、指先の傷を放置し続けたため、指が壊疽(えそ)を起こしたと海外ニュースサイト『Mirror』が報じた。同記事によると、女性は家事で手の指先に小さな切り傷ができたが、すぐに治るだとうと思い、放っておいたそうだ。2日後、傷口付近が黒ずんでいることに気づき、痛みやかゆみ、しびれも伴ったため女性は病院を受診。医師から「指が壊疽している」と告げられたという。同記事には、女性の左手は親指以外、右手は小指以外の合計8本の指の第一関節の部分が真っ黒に変色している写真が掲載されている。壊疽を起こした女性の指は、幸いにも8本全て症状が回復した。
壊疽とは、けがや感染によって身体の組織が死んだ際、血液がうまく供給されないことで引き起こされる症状だ。壊疽した部分は黒く変色し、最悪の場合、臓器や筋肉が損傷する可能性もあるという。
小さな傷であれば、そのうち治るだろうと放っておく人も多いだろう。しかし中には、傷が重症化することもあるようだ。異変に気づいたら、早めに医師に診てもらう方が賢明だろう。
記事内の引用について
Young Man’s Thumb Got Swollen & Infected After He Unknowingly Cut It On Cracked Screen Protector(WORLD OF BUZZ)より
https://www.worldofbuzz.com/young-mans-thumb-got-swollen-infected-after-he-unknowingly-cut-it-on-cracked-screen-protector/
Woman horrified as eight of her fingers turn black after doing housework(Mirror)より
https://www.mirror.co.uk/news/world-news/woman-horrified-eight-fingers-turn-13744297