最近では主演舞台の脚本担当や事務所の後輩を指導するなど女優業以外の“仕事”も激増。安穏としてられない生活環境になった事から、絶えず危機感を持つ事で自身のレベルアップを図っているという。
そこで生まれたのが「壁」。壁を作り、それを繰り返し打ち破る作業こそが「生きるための知恵」だと吉川は考え、次の様に解説する。
「昨年から女子限定の舞台『ガールズエンターテイメント』を主宰する事になり、私が団長を任されています。今までの様に与えられた仕事だけをこなせばいい、とは言えません。私の将来にも関係する。そこでわざと身近なところに“壁”を作る様にしました。この“壁を超え無ければ、前へは進めない”と自身に言い聞かせて仕事に取り組む事で視界が拓けました」
吉川が目を輝かせる「生きるための知恵」とはまさに的確な表現なのが昨年末に発売され、早くもベストセラーになっている『智慧の法』(幸福の科学出版)。吉川もバイブルにしている同書には彼女が意識している「壁を破る力」の章もある。
それにしても特筆すべきは吉川の精神力だ。自ら“壁を作る”という彼女だが本来、壁というのは知らない時に当たるもの。
さらに、そこから抜けるのに右往左往するのだが、「それ(苦労)を楽しめる」という吉川。このポジティブ発想が常人とはひと味もふた味も異なる部分だろう。
又、『智慧の法』にはリーダーの仕事について以下の様な記述がある。
《リーダーがリーダーであるためには、「人がまだ考えていない先のこと」を考えなければなりません。》
リーダーとして『ガールズエンターテイメント』を束ねている吉川には何とも力強いメッセージだ。