◇今週のこの1枚◇ザ・ストーン・ローゼズ「Second Coming」(1994年/Geffen Records)
再結成が話題となり、フジロックでトリを務めるなど、日本だけでなく世界的にも早くも伝説化されているストーン・ローゼズの登場です。
1983年に結成されていますが、当初は、展開も早く荒削りな演奏でpunkバンドに近かったと聞いています。1985年にプロデューサーのマーティン・ハネットと共にアルバムを制作しますが、メンバーが気に入らず、お蔵入りしてしまいます。後に1stシングルをpunk的なアプローチで出し、2ndで今のストーン・ローゼズを彷彿させるバンドへと変化して行きます。そのシングルがインディーチャートで好評な売上を記録して、いよいよプロデューサーに同じマンチェスター出身のニュー・オーダーのピーター・フックを迎えシングルを出し、シルヴァートーンとレコード契約を結び、今や神格化されている1stアルバム「The Stone Roses」を1989年にリリースします。
結成からもなかなか音源を出さないバンドですが、レーベルとこじれてゲフィン・レコードと契約をしたり、身内にも不幸があったみたいで、今回紹介する2ndアルバムは5年の月日が経ってしまいます。1stアルバムのpsychedelicやelectronic、danceを融合したrockサウンドからdance色を増し、時代がマッド・チェスターからブリット・ポップに移り変わっていることもあり、売上は好評でしたが、プレスからは酷評を受けました。私個人としては、テクニック的にもサウンドが統一されているこのアルバムを最近は聴いていることが多く、1曲目の11分もある大曲から気持ちよく聴いています。DJで使う場合も2ndの方が多いですね。
まぁ若い頃はバンドらしく、やんちゃな話も耳にしましたし、メンバーの入れ替わりも激しいみたいですが、アルバムは2枚しか出ていないので、どちらも買いですね。一応、再結成で新しいアルバムを出すとも公言しているので、音源を出すのが腰の重いバンドですが、喧嘩別れする前に(笑)出して欲しいですね。
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