「つい最近も、某グループのオーディションに合格した子が、同グループと関係する事務所の過去のオーディションに合格していたことがわかり、出来レースではないか、と話題になりました」(アイドルに詳しいライター)
ということだ。でも、んー、微妙である。それは何かいけないことなのか、という反論もあるのではないだろうか。すると、
「あくまで、ファンの方はオーディション=ガチ、というイメージしかないのでしょう。だから余計罪作りなわけですが…」(芸能関係者)
と何か奥歯にモノの挟まったような言い方をする関係者がいるのだ。詳しく聞いてみると、
「既に芸能活動をしている女性が、最終審査近くまで勝ち抜くことはよくあることですが、既に芸能事務所で期待されていて、レッスンを受けつつデビューの準備も万全の状態の子がオーディションに参加した場合、まず最終審査まで残る慣行があるでしょうね。出来レース、などと騒がれるのには、そういった慣行を一般の方々はあまり認識していないから…、ということではないでしょうか」(同)
つまり、下手に芸能界をかじって手垢がついている、ということと(特に、前者のことを指して言っているわけではない)、“群を抜いてスター候補生である”、ということは全く別のことだ、ということ。後者、すなわちスター候補生の場合、
「オーディション自体が、その子の<宣伝>のために開催されている、ということだってありうる」(同)
のだという。
「ある人気グループの人気メンバーTにはそのような…噂もあるようですね。“飛び級相当のセンター候補”、までの子の場合は、中間審査が免除されたことなどがファンに明かされるケースも確かにある。でも特にそこまでというわけでもない子の場合、合格が実力であることが若干あやしいことに違いはないでしょう(苦笑)」(別の業界関係者)
ということだが、そうなってくると、他の参加者がかわいそうである。
昨今、審査基準としての歌の実力が問われない場合がある。また、オーディションで選ばれるグループ、といったん銘打っておきながら、“シャッフル”などと称して、オーディションが行われないメンバーがいたり、“特別枠”が用意されているアイドルグループがほとんど。そんな現状に鑑みれば、出来レースの存在も公然の秘密なのだろうか!?
それにしても、
「全面的なコネ加入で、実際にはまったくオーディションを勝ち抜いていないアイドル、すらいるようです」(某雑誌記者)
という噂があるが、これには…何とかしてもらいたい、としか言いようがない。