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市橋容疑者整形失敗か、“中近東系ハンサム外国人”になり損ねた疑い

 千葉県市川市で2007年、英国籍の英会話講師リンゼイ・アン・ホーカーさん=当時(22)=の遺体が見つかった事件で死体遺棄容疑で指名手配中の市橋達也容疑者(30)の風貌が驚くほど変わった。千葉県警は5日、市橋容疑者が整形手術を受けるため、10月に名古屋市内の病院を訪れた際の顔写真を公開。別人にしか見えない大胆な顔面整形だが、鼻を高くしてあごヒゲをたくわえるなど整形後のイメージとして“中近東系外国人”に近付こうとしていた疑いが出てきた。

 リンゼイさんにしつこく接近した市橋容疑者は、外国人女性好きといわれる。新宿・歌舞伎町2丁目での目撃情報などからゲイ疑惑も囁かれているが、いずれにしろ外国人への興味や憧れは強かった。そんな外国人への変身願望を胸に抱いて手術台に上ったのか。
 新たな手配写真と、手術後に病院で撮影した写真は一部異なる。実際には口ヒゲとあごヒゲを生やしていた。県警が整形後の写真を公開するにあたって先入観を排除するため、ヒゲを消す加工をしたためだ。
 都内の美容整形関係者は「ヒゲをはやしていても外国人には見えないと思いますよ。ただ、鼻を高くするなど外国人っぽくしようとした可能性はありますね。鼻を高くしたいとか、彫りを深くしたいなどと外国人男性への変身願望を持つケースは少なくない。市橋容疑者の場合、中近東系のハンサムな男性をイメージしたのかもしれません」と指摘する。

 公開された市橋容疑者の整形手術後の写真は、二重まぶたにするなど顔の特徴が大きく変わっている。「以前の知り合いが街中で会っても気付かないだろう」。美容整形のプロたちも認めざるを得ない変ぼうぶりだ。
 「目や鼻、口元など顔の目立つ部分の整形でかなり印象が変わった。写真のように、まゆのそり方や髪形も変えると、ぱっと見では見分けがつかない」と話すのは、酒井形成外科(東京都豊島区)の酒井倫明院長。
 気になるのは口元の部分の膨らみ。「固形のシリコーンを入れる手術をするが、これほどの量を入れるとなると、自分なら、バランスが悪くなるからやめた方がいいと止める」と話す。印象を変えるための苦渋の決断だったのかもしれない。
 最近はコンプレックス解消のために整形する若い男性が増えているが、飛び込みで何カ所も直したいという人は少ない。市橋容疑者は高くした鼻をさらに数ミリ高くしている。ヒゲをたくわえて中近東系男性に変身しようとしたのならば、残念ながら失敗だろう。

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