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パソコンやスマホが原因に! ストレートネックによる首への負担

 普段の生活で、肩のこりや首の痛みを感じることがあるかと思います。実はこうした症状は、ストレートネックと言われる首の状態が関係している場合があります。

 本来、首の骨というのは緩やかなカーブを描いているものですが、名前通り真っ直ぐになってしまっているのがストレートネック。いったいなぜこのような状態になってしまったのか。

 今回は、医師の小田切ヨシカズ先生に、ストレートネックの原因や改善策についてお聞きしました。

■ストレートネックが筋肉や神経の負担に
 「頸椎(首の骨)は、7つのブロック状の骨が組み合わさってできています。通常は、角度30〜40度ほどの緩やかなカーブを描いています。これは頭の重さを分散させ、首や肩にかかる負荷を軽減させるため。しかし、この角度が30度以下になり、真っ直ぐに近い状態になってしまうと、頭の重さを逃がすことができなくなります。すると首と肩にすべての重さがかかり、筋肉や神経への負担となるため様々な症状を引き起こします。これがストレートネックと言われる状態です」

■原因と症状
 「ストレートネックの大きな原因になると言われているのが、パソコンやスマートフォンの操作です。首を前に出し、うつむくような姿勢を長時間続けてしまうのが悪影響となります。まさに現代病と言えるでしょう。もたらされる症状としては、肩のこりや首の痛み。さらには、手の痺れや頭痛、めまいや吐き気といった症状に至ることも。進行すると、頸椎椎間板ヘルニアや自律神経失調症などにもなりかねません」

■首のストレッチで回復へ
 「頭を前に出して、うつむくような姿勢を続ける原因となるので、その逆。胸を張って姿勢を正し、顎を引いて奥にスライドさせるようなストレッチなどが効果ありです。首を振り頭を上下に動かして血行を促すのも、こりや痛みを軽減するのには有効です。あまり自覚症状がなく、気付いた時にはかなり進行していたというケースもあります。なんとなく違和感を覚えたら、整形外科に行って見てもらうのも大事。とにかく、何をするにもまずは姿勢を正すことが肝心です」

 最近では、子どもにまでこの症状が現れることもあるようです。パソコンやスマートフォンはとても便利ですが、夢中になり過ぎると思わぬ弊害を生みます。使用する際は横着をせず、しっかり環境を整えてからにしましょう。

【取材協力】小田切ヨシカズ
湘南育ちのサーファー医師。ワークライフバランス重視。現在、横浜の内科クリニックに勤務中。

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