しなやかな脚線美、斬新なブラを押し上げる胸、禁断のデルタ地帯。ステージエンドまで颯爽と歩き、足を開いていったんポーズ。くるりとターンしてバックで悩殺ポーズ。隣のカメラマンがゴクッと生ツバを飲む音が聞こえた。
エロさを匂わせる作品もあれば、女の子らしくかわいらしさをアピールしたものもある。デザイナーは日本代表校に選ばれた文化服装学院(東京・渋谷)の生徒10人。女子生徒だけでなく男子生徒2人が含まれている。思い入れたっぷりに作り上げた下着はどれも斬新で、ブラにうさぎや猫のぬいぐるみがくっついていたり、パンティー部分に唇があったり。洋服の下がモコモコしそうだが、小さいことを気にしてちゃあ、新しいモノは生まれないのだ。
選考には有名女性誌の編集長らがあたり、本紙を含む報道陣も審査に加わった。しかし、冷静にデザインの良し悪しを見比べるのは無理ってもの。どうしても布きれ1枚の股間に目がいってしまう。
大手下着メーカーのトリンプ・インターナショナルが主催する世界大会「トリンプ・インスピレーション・アワード」は7月31日、計31カ国の代表を集めて中国・北京で開かれる。いわば“下着デザイナーズ五輪”といっていい。日本代表は応募作計677点から1〜2次審査を経て最終選考に残った10作品で競われ、女性の泣き顔をかたどった松尾みどりさんの作品に決定した。
女性誌ananの及川卓也編集長は「コンセプトも含めレベルが高くてびっくりした。なかでも優勝作品はクリアでユーモラスでクオリティーが高かった」と絶賛。北京で“金メダル”も夢じゃなさそうだ。
見せブラや見せパンなんかが出現しているけど、下着は見ちゃいけないからこそ“ありがたみ”がある。表面積が同じであっても水着とは性質が異なるのだ。そういった意味でも、お尻に食い込んだパンティーを遠慮なく見ることができたのは幸せだった。本紙は男目線で露出加減を中心に評価させていただきました。それにしても、こんな勝負下着を一度でいいからみてみたい!