同記事によるとアメリカのあるTwitterユーザーが日本でも一般的な、いわゆるスライスチーズを赤ちゃんの顔に投げつける動画を投稿。この動画はあっという間に8300万以上の再生回数を記録した。「#cheesechallenge」のハッシュタグをつけてTwitterやインスタグラムで子供にチーズを投げつける“チーズチャレンジ”動画が流行しているという。
チーズを投げつけられた子供たちの反応はさまざまだ。笑っている子、何が起きたのか分からずキョトンとしている子、もちろんパニックになったり、泣きじゃくる子も見受けられた。チーズチャレンジはさらにエスカレートし、チーズだけではなく本物のチーズバーガーや、ハンバーガーのぬいぐるみなど、投げるものはチーズにとどまらない。投げられるターゲットも犬や猫、大人、老人などに変化。まさにカオスの様相を呈しているようだ。
Twitterには「チーズチャレンジ、面白いからウチの子で試したw」「チーズ投げたら子供の口にチーズが(笑)、ニンジャみたい」「うちの犬にチーズチャレンジしたら食べちゃったw」などのコメントが見られた。
最初に投稿したユーザーは、動画は自分が撮影したものではなく、冗談のつもりで他人のインスタグラムから拝借したことを認めた。イギリスやアメリカの報道機関からも動画の利用許可を申請する連絡も入るなど騒動は拡大。当の本人は動画の投稿を削除し「謝罪したい」とコメントしたものの、時すでに遅し。ソーシャルメディアの大流行の波はもう止められなかった。3月5日16時現在、この騒動が沈静化する兆しは見られない。こうしている今も、続々と投稿するユーザー、また批判を恐れ削除するユーザーが混在している状況だ。
ネット上では「面白い、クール」などといった肯定的な意見はわずか。大半は「シンプルに児童虐待では」「愚か」「どこが面白いのか全くわからない」「毎日馬鹿が生まれている」「食べ物にも生き物にもリスペクトがなさすぎる」などと批判の嵐が吹き荒れている。
幸い現時点では、日本のTwitterやインスタグラムでは、欧米のようにチーズチャレンジの動画を投稿している様子は見られない。カタカナのハッシュタグ「#チーズチャレンジ」の動画を見ると、新大久保界隈で流行しているチーズドックのチーズが伸びる様子を収めた動画があった。
インターネットは世界とつながっているから、いずれは日本でもチーズチャレンジが上陸するかもしれない。しかし、こんな下品な行為が日本で流行しないことを切に願いたい。