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“嫁不足”解消のため? 最新「AIロボット嫁」が誕生、危険性を指摘する声も

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 中国の最先端のAI(人工知能)研究者は、ついに世界初となるロボットの嫁を作り出しようだ。『大紀元時報日本』が2月21日付の記事によると、中国メディアが「ロボット嫁」の誕生を報じたという。

 同記事によると、中国の現在の男女比は1.3対1と言われており、中国人女性と結婚できない中国人男性は3000万〜4000万人に上る。このロボット嫁は、深刻化している男女比の不均衡による結婚難を解決するのが狙いのようだ。ロボット嫁は、皮膚の質感や体温さえヒトと同じだという。その上、雑談を交わすことができ、家事をこなすことも可能のようだ。価格は2万元(約36万円)とのこと。2017年10月24日付の『AFPBB News』によると、中国国内のホワイトカラーの平均月収は約13万円との調査結果が出たと報じられている。つまり、ホワイトカラーなら給料3ヶ月分で“嫁が買える”というわけだ。

 人間ではない人間に近いものを妻や家族としている人はすでに存在する。その一種が、日本で「ドーラー」と呼ばれる等身大ラブドールの愛好家たちだ。ラブドールは驚くほど精巧にできており、その“リアル”な姿に、単なる性処理の道具という概念を捨てた男性もいる。自分のドールにかわいい服を着せ、写真を家に飾り、旅行に連れて行くこともあるようだ。

 今回発表された中国のロボット嫁は、会話が可能な上に家事までこなす、ラブドール以上により“人間に近い”、進化した存在と言える。しかしあるドーラーは、「生身の女性と違って文句を言わないところがいい」と語る。この進化が好ましくないと思う人もいるだろう。

 2016年2月12日付の『デイリー・ミラー』は、AIを搭載したロボットが人間と恋愛関係を結ぶようになると予測する記事を掲載。その中で、イギリスの大学のケヴィン・カラン博士は「機械が人間のように行動し、リアルタイムでコミュニケーションができるようになったら、ロボットは配偶者として完璧だと思います。『人間はロボットと恋ができるだろうか?』と問われたら、私はイエスだと答えますよ」と語っている。

 一方で、ロボット嫁に警鐘を鳴らす声もある。首都師範大学教育科学院で助教授を務めていた李元華氏は『大紀元』の取材に対し、「たとえロボットがあらゆる知識を持ち、あらゆる作業を行うことができたとしても、それは機械だ。生理的な欲求を満たすためにロボットを嫁にすることは、神が定めた人間社会の破壊になる。すでに危険な境地に達しているのではないか」と述べたという。

 この報道に対し、ネットでは「ずいぶん安いな」「中国のこの斜め上発想嫌いじゃない」「いいと思う、女性向けver.も作ってほしい。浮気したり殴ったりモラハラしない理想の男性と暮らしたい」「全然アリだと思うんだけど。日本でも作ればいいのに」など、肯定的な意見が多く見られた。

 だが一方で、「夫が『ロボットだから何をしてもいい』タイプばかりだったらモラルの荒廃を招きそう」「中国製か…愛でてる最中に爆発しそう(偏見)」「ますます少子化が進むな」という否定的な声も散見された。

 デジタル化が進む現代、“人間とロボットの愛”という、ひと昔前のSF映画のような世界が現実化しつつあるようだ。新たな展開に、われわれはどう対応していけばいいのか。難しい問題が目前まで迫りつつある。

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