報道によると、当時の気温は4、5度。男女は丸裸で、手で股間を隠しながら街道の並木に縛り付けられた。男女を囲む地元住民らは談笑しながら、スマートフォンで男女を撮影したようだ。住民の証言によれば、妻とその親族は、夫が不倫している現場に突入し、夫と不倫相手を引きずり出したという。
中国のネットユーザーは「スゲー!ざまあみろ!」「妻は悪くない、浮気した奴が100%悪い」などと妻を称賛する声が多く集まった。一方で、「こんな鬼嫁いたら浮気するわ」「今年は2019年だよね、原始人かよ」など批判する声も上がった。
こうした浮気相手に対する“公開処刑”は、中国では珍しいことではないようだ。
15年4月、中国・河南で、夫の不倫を知った妻が、夫の愛人の服を引き裂き、人があふれる広場に裸のまま立たせ、公衆の面前で愛人を罵った。他にも17年3月、中国・四川で、妻が夫の浮気現場に飛び込んで浮気相手を担ぎ出し、下着姿のまま街を歩かせたという。
ブラジルでも、似たような出来事があった。
17年2月、妻が16歳と18歳の息子たちを連れ、夫が不貞行為をしている現場に突入、全裸の愛人を町に引きずり出した。妻は愛人の髪の毛をつかんだまま、「ほら見ろ、既婚男性と不倫する裏切り者はこうなるのよ。この尻軽女はうちの旦那と寝たのよ!今日からは元旦那だけど!」と叫び、サンパウロ市街を歩かせたという。その様子は動画で撮影されており、その後、SNSで拡散されたという。
日本の場合、1947年10月26日の刑法改正によって、刑事罰としての姦通罪は廃止されたが、浮気された側は民事裁判で慰謝料を請求することができる。しかし、アメリカの21州、台湾、フィリピン、インドネシア、ソマリア、ナイジェリア、イスラム圏など一部の国では、不倫には刑事罰が下される。不倫された側による復讐劇は痛快ではあるが、SNSを駆使して行う“公開処刑”は、日本では裁判で不利になる可能性があるだろう。